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トヨタ新型「スープラ」は性能重視のジェット戦闘機!? 開発者が語る「86」との立ち位置の違い

トヨタ「スープラ」が17年ぶりに復活しましたが、トヨタはスポーツカーとして「86」もラインナップしています。スープラと86を担当した開発責任者は「クルマの考え方が違う」といいますが、両車の違いとはどのようなところにあるのでしょうか。

「86」をパワーアップして完成度を高めたのが新型「スープラ」

 トヨタ新型「スープラ」が2019年5月17日に日本でも正式に発表されました。

 ドイツのBMW社と共同開発された新型スープラは、ホイールベースを短くするとともにトレッドを広げてコーナリング性能を高め、そこへ340馬力の直列6気筒3リッターターボエンジンを搭載するなど、スープラ史上最高の運動性能と動力性能を身に着けているのが特徴です。

17年ぶりに復活したトヨタ「スープラ」

 鍛え上げられた走行性能は、トヨタブランドの市販車としても歴代でもっとも高い水準といっていいでしょう。

 ところで、トヨタにはこの新型スープラのほかにも「86」というスポーツカーが存在します。果たして、スープラと86はどう違うのでしょうか。

 まず大きく異なるのが価格帯です。86は262万3320円から342万3600円(GRモデルは384万6960円から496万8000円)ですが、新型スープラは490万円から690万円と大きな違いがあります。

 パッケージングやエンジンも異なり、リアシートつきの4人乗りで2リッター自然吸気エンジン(200馬力から207馬力)の86に対し、新型スープラは後席のない2シーターで全車にターボエンジン(197馬力から370馬力)を搭載。6気筒エンジンが選べるのも、スープラの特徴といえるでしょう。

 また、トランスミッションは、86が6速MTと6速ATを用意する一方で、新型スープラは8速ATのみの設定となります。

 スペックが違うのはもちろんですが、86とスープラどちらも開発責任者をつとめたトヨタの多田哲也さんは「そもそもクルマの考え方が違う」といいます。

「戦闘機に例えれば、86は練習用のプロペラ機、スープラは性能を際立たせたジェット機をイメージしてください。

 運転する腕を磨いたり、モデファイする歓びがあるのは86です。あえてコーナリング限界を高めすぎていないので、テールスライドの練習もできるし楽しめます。また、チューニングする余地もたくさん残してあるのです。

 いっぽう新型スープラは、86をパワーアップしておもいきり完成度を高めたと思ってください。走りの性能を徹底的に煮詰め、86でしっかり腕を上げて物足りなくなったら乗りたくなるようなクルマを目指しました」と両車の違いを説明します。

「新型スープラはドリフトを楽しむのには向きませんが、かなり速く走ることができます。完成度が高いから、サーキットなど特定の条件下においての性能を極めるためでなければチューニングするのは難しいですね」(多田さん)

 また多田さんは、「86のイベントなどで、オーナーから『ターボを付けた86は出さないのか?』という質問を何百回も受けました。スープラはそういったスポーツカー好きにも満足してもらえる、86の延長線上にあり、86からステップアップできるクルマに仕立てました」ともいいます。

※ ※ ※

 新型スープラのエンジンは4気筒と6気筒がありますが、とくに4気筒モデルでは“性能を大きく引き上げた86”といった意味合いが強いといえるかもしれません。

【了】

決定的な違いは完成度!?「スープラ」・「86」ってどんなクルマ?(画像21枚)

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車は10年乗ったポルシェ・ボクスターSから乗り換えたルノー・ルーテシアR.S.トロフィーと最終型マツダ・プレマシー。

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