1.5リッタークラスがアツかった! 1980年代のスポーツコンパクト5選

2リッターエンジン搭載車は贅沢なクルマ、それ以下はファミリーカーという昭和の時代。1.5リッターエンジンをターボなどでパワーアップし、スポーティな走りを実現するクルマが数多く登場しました。そこで懐かしの1.5リッター以下のスポーティカーを紹介します。

1980年代に1.5リッター以下のクルマが人気に

 1960年代から1970年代の「マイカーブーム」でクルマの本格的な普及がはじまり、経済の成長に合わせるかのようにエンジンの排気量やボディサイズも大きくなっていきました。

当時の若者から絶大な人気を誇った「CR-X」

「隣のクルマが小さく見えます」という他車を挑発するような広告もありましたが、1970年代半ばでも2リッターエンジン搭載車は贅沢なクルマで、ファミリーカー市場は1.6リッター以下が人気でした。

 なかでも自動車税が安いことや、車重1トン未満が多く、車検時の重量税も安い1.5リッター以下のクルマが人気となり、各自動車メーカーも力を入れていましたが、1980年代になるとこのクラスでもパワー競争が始まり、同時にスポーティで個性的なクルマも登場しました。

 そこで、1980年代の1.5リッタークラスで人気だったスポーティカーを5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「ミラージュIIターボ」

三菱のターボフルラインナップの一翼を担った「ミラージュIIターボ」

 1978年に三菱初のFF車としてデビューした「ミラージュ」は、コンパクトなボディの3ドアハッチバック(後に5ドアや4ドアセダンもラインナップ)です。

 搭載するエンジンは1.4リッターと1.2リッターの2種類で、1979年には1.6リッターエンジンを搭載するスポーティな「1600GT」を追加し、スタイリッシュなデザインと取り回しの良さで人気となりました。

 しかし、同年にトヨタ「カローラ」や日産「サニー」、マツダ「ファミリア」などライバル車が1.5リッターエンジンをラインナップ。

 同クラス車が相次いで1.5リッター化されたことを受け、1982年のマイナーチェンジ時に、クラス初のターボチャージャーを装着したエンジンを搭載する「ミラージュIIターボ」を追加します。

 1.4リッターでありながら105馬力を発揮し、派手なボンネットのデカールで速さをアピール。ターボエンジンが珍しい存在だったことで一躍人気車種に返り咲き、1983年に2代目ミラージュが登場するまで販売されました。

●日産「パルサーEXAターボ」

『隠しライト』がスポーツカーの証だったころの「パルサーEXAターボ」

 日産「パルサー」は、1978年に「チェリーF-II」の後継車として登場しました。日産の世界戦略車ということでヨーロッパを中心に人気となります。

 1982年のモデルチェンジ時より、エンジンは1.5リッターが主力となり、角型2灯式のリトラクタブルヘッドライトを持つスポーティな2ドアノッチバッククーペスタイルの「パルサーEXA」がデビュー。

 1.5リッター4気筒自然吸気の「E15E型」エンジン搭載車でも同クラス内では十分に俊足でしたが、1983年のマイナーチェンジで「サニー ターボLEPRIX(ルプリ)」の「E15ET型」ターボエンジンをパルサーEXAにも搭載。日本初のドアミラー採用車となる「パルサーEXAターボ」が発売されました。

 115馬力を発揮し、スポーティなスタイルと相まって、1.5リッターながらスペシャルティカーの雰囲気を持つクルマとなっていました。

●いすゞ「ジェミニ イルムシャー」

ブランドコラボ戦略が大成功した「ジェミニ イルムシャー」

 1974年に「ベレット」の後継車としてデビューした「ジェミニ」は、1.6リッターエンジンを搭載するFR駆動の4ドアセダンと2ドアクーペでした。

 1985年のモデルチェンジでFF化され、1.5リッターエンジン搭載車を主力商品とした4ドアセダンと3ドアハッチバックの構成になります。「街の遊撃手」のキャッチコピーとともに、パリの市街地などをスタントチームがジェミニで走り回るTVコマーシャルが有名です。

 先代のスポーツグレード「ジェミニZZ」が併売されていたことから、発売当初はスポーティさを前面に出すことはありませんでした。

 しかし市場では1983年に登場した4代目「カローラレビン」や、1.6リッターターボの2代目「ミラージュ」、1984年に追加された1.6リッターDOHCエンジンの「CR-X Si」などが登場し人気を集めており、少し遅れた感もありながらも、86年に1.5リッターインタークーラーターボエンジンを搭載する、いすゞ「ジェミニ イルムシャー」が発売されました。

 足回りをドイツのイルムシャー社がチューニングし、高い走行性能を有していただけでなく、ボンネット上のエアインテークや専用フロント/リアバンパーとフラットなホイールキャップなどの外観も専用にカスタマイズ。

 RECARO社製シートを左右に備えた内装など、テイストは完全にヨーロピアン・スポーツであり高い人気となりました。

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1件のコメント

  1. 勘違いなら、ごめんなさい。
    国産初のドアミラーは、ファミリアが初では…

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