1.5リッタークラスがアツかった! 1980年代のスポーツコンパクト5選
日本カー・オブ・ザ・イヤーの第1回受賞車も
●マツダ「ファミリア ターボ」(1983年発売)
1963年にデビューした「ファミリア バン」は、その車名の通り貨客兼用のライトバンでありながら乗用車的なクルマで、マツダの小型自動車市場への参入の足掛かりを作りました。
その後にワゴン、クーペも追加ラインナップし、1968年には2代目ファミリアに「10A型」ロータリーエンジン搭載車もデビューしています。
1977年に登場した4代目ファミリアから2BOXハッチバックとなり、1980年にFF化され、1.5リッターエンジンを搭載。そして、ボクシーなスタイルを持った5代目が大ヒットします。
エアロパーツや社外品のマフラーなども多数発売され、フェンダーミラーをドアミラー化するカスタマイズも流行しました。
平凡な4気筒OHCの「E5型」エンジンは他車に比べると非力だったことから、1983年に「ファミリア ターボ」を追加し、元々素性の良いシャシと相まって高い人気を誇りました。
なお、このファミリアは日本カー・オブ・ザ・イヤーの第1回受賞車でもあります。
●ホンダ「バラードスポーツCR-X」(1983年発売)
ホンダ「バラード」は、1980年に「シビック」の姉妹車として発売された4ドアセダンでした。
1983年のモデルチェンジで登場した派生車種の「バラードスポーツCR-X」は、セミリトラクタブルライトとリアを断ち切ったデザインのファストバッククーペボディで、一目でスポーティカーとわかるルックスが与えられました。
ローギアード化されたファイナルレシオと、1.5リッターSOHCながらも110馬力を発揮し、気持ちよく吹け上がる「EW型」エンジンが俊敏な加速を実現。
シビックと比べると極端に短いホイールベースによりクイックな挙動を持つなど、シビックとはまったく違う性格を与えられていました。
また樹脂系の外装パーツを多用したことにより車重は800kg(5MT)に抑えられていたことや、同クラスのクルマたちがターボチャージャーでパワーを引き出していたのに対し、自然吸気だったことで高いスロットルレスポンスと低燃費を両立していました。
【了】
勘違いなら、ごめんなさい。
国産初のドアミラーは、ファミリアが初では…