ドッカンターボのじゃじゃ馬ばかり 高性能コンパクトカー5選

見た目も強烈なスーパーコンパクト

●ルノー「5ターボ」

見た目も性能もモンスター級のコンパクトカー「5ターボ」

 2019年時点のルノーラインナップでは「トゥインゴ」がもっともコンパクトなモデルですが、かつては「5(サンク)」というモデルが、そのポジションを担っていました。

 この5の特別なモデルとして、世界ラリー選手権に参戦するための「5ターボ」が開発されました。

 5ターボは1980年に発売され、最大の特徴としては、エンジンを後席部分に配置しリアタイヤを駆動するミッドシップリアドライブ(MR)の2シーターに作り変えられていることです。

 エンジン自体も1.4リッター直列4気筒OHVをベースにターボが装着され、最高出力は160馬力と、当時としては驚くべき高性能でした。

 さらに外観も大きく張り出したオーバーフェンダーで、とてもコンパクトな大衆車をベースしたとは思えないほど、強烈なオーラを放っていました。

 初期モデルでは、内装の色使いやデザインが非常に秀逸で、モータースポーツベース車とは思えないほど“アヴァンギャルド”なクルマに仕立てられていました。

●ホンダ「シティターボII」

これぞ本物のドッカンターボ「シティターボII」

 1972年、ホンダから発売された「シビック」は、コンパクトなFF車としてヒットします。それまでにない優れたパッケージングで、後のコンパクトカーに多大な影響を与えました。

 それから9年後の1981年に、シビックとは全く違うスタイルの「シティ」を発売。個性的な背の高い3ドアボディは広い室内空間を実現し、安価な価格も相まって、シビック以上の大ヒットを記録します。

 1982年にはターボを装着した「シティターボ」を発売。そして1983年には「シティターボII」が登場します。

 シティターボIIのエンジンは1.2リッター直列4気筒SOHCで、クラス初となるインタークーラーを装備することで、最高出力110馬力を発揮。735kgという軽量な車体ということもあり、高い加速性能と運動性能を誇りました。

 外装では前後ともにオーバーフェンダー化され、インタークーラーを収めるためボンネットの膨らみも大型されました。また、内装も専用のシートやメーターパネルに変えられ、スポーティさを演出します。

 しかし、「マーチスーパーターボ」同様、ノンパワステのハイパワーなFF車ということで、滑りやすい路面ではアクセルワークにかなり気を使い、また、2220mmと短いホイールベースのためか、コーナーリング時の挙動も尖ったもので、まさに「じゃじゃ馬」だったといいます。

※ ※ ※

 近年のクルマは電子デバイスの普及により、安心かつ安全にドライブできるようになっています。もしもの時もクルマ側が出力を制御し、ブレーキをかけ、安定したコーナーリングが可能です。

 一方で、今回紹介した5台は先進的な電子デバイスは装着されておらず(ブーンX4以外はABSもない)、ドライバーの腕が試されます。

 もちろん、安定した走行は理想的ですが、本当の意味でのスポーティさという点では、かつてのクルマに分があるのではないでしょうか。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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