いまやレアものばかり!? 意外とカッコイイのに売れないセダン5選

かなりレア物のセダン「アルティス」と「キザシ」

●ダイハツ「アルティス」

現行国産車最強レア車の呼び声も高い「アルティス」

 ダイハツはいまから50年ほど前にトヨタと業務提携契約を締結しました。締結後には稀代の珍車セダン「シャルマン」が誕生し、その後はダイハツ独自の開発によるセダン「アプローズ」を発売しましたが、不具合から車両火災を起こしたことでイメージダウンもあり、こちらも珍車に仲間入りしました。

 2000年にアプローズを生産終了した後、トヨタ「カムリ」のOEM車「アルティス」を発売。現在は2012年に発売された4代目となります。

 カムリは北米がメインの市場ということもあり、現行モデルでは全長4885mm、全幅1840mmとかなりの大柄ですが、そのサイズを有効に使った流麗なデザインが特徴です。

 アルティスもエンブレム以外
のデザインはカムリと同一ですから、当然、スタイリッシュなセダンとなっています。

 パワートレーンも2.5リッターのハイブリッドのみで、1グレード展開ですが価格は353万1600円とカムリと同額となっています。

 アルティスを街なかで見る機会は極めて稀ですが、仮に見かけたとしても、エンブレムで瞬時に判別しないと気が付かないでしょう。

 見かけたらかなりラッキーかもしれません。

●スズキ「キザシ」

スズキの気合が感じられたものの1代で消滅してしまった「キザシ」

 スズキ「キザシ」は2009年に発売され2015年に販売を終了した、2.4リッターのエンジンを搭載した4ドアセダンです。

 北米、欧州、中国などでも販売されたグローバルカーで、同時にスズキのフラッグシップカーでした。

 ボディサイズは全長4650mm、全幅1820mmの3ナンバー専用車で、外観のデザインは欧州車テイストのスポーツセダンをイメージさせます。

 実際に欧州・北米で走行テストを重ね、四輪独立懸架のサスペンションによるスポーティな走りと、快適な乗り心地の両立を目指して開発されました。

 残念ながら日本での販売は低迷してしまい、フルモデルチェンジすることなく1代で販売を終了しましたが、警察車両としてキザシを見かけたことがある人も多いでしょう。

 捜査車両として「覆面パトカー」が警察庁、警視庁に多数納入され、街に溶け込み目立ってはいけない覆面パトカーのはずが、レアなキザシでは逆に目立ってしまうという矛盾もありました。

【了】

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