いまやレアものばかり!? 意外とカッコイイのに売れないセダン5選

いま日本で数を減らしつつあるセダンですが、そのなかでも販売台数が少なく珍しいモデルが存在します。そこで、マイナーなセダンでありながらも意外とスタイリッシュなモデルを5車種ピックアップして紹介します。

売れていないけど、そこそこカッコイイセダン5選

 いまの日本の自動車市場は、軽自動車やミニバン、SUVが売れ筋モデルとなっていて、セダンは一部車種を除くと少数派になりつつあります。

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 そのセダンのなかでもかなり顧客が限られ、販売台数のランキングで上位に来ることがないマイナーなモデルが存在します。

 そこで、マイナーなセダンのなかでもじつはスタイリッシュなモデルもありますので、代表的な5車種をピックアップして紹介します。

●ホンダ「グレイス」

「フィット」ベースでスポーティな外観なセダン「グレイス」

 かつてホンダ「フィット」の派生車としてタイで生産された「フィットアリア」というセダンがありましたが、いかにも後付け感のあるトランクで、あまりカッコイイとは言い難いモデルでした。

 そこで、2014年にフィットアリアと同じくアジア圏などの新興国向けモデル「シティ」を、日本市場向けに仕立てた「グレイス」を発売しました。

 グレイスはフィットをベースとした5ナンバーサイズのセダンですが、ホイールベースは延長され、スタイルもフィットとは明確に違う印象となっています。

 外観はフロントの高さを抑えトランクを高くした、いわゆる「クラウチングスタイル」という手法のデザインで、止まっている状態でもスピード感が感じられるような、ベーシックセダンとしてはスタイリッシュに演出されました。

 パワートレーンはフィットと同様の1.5リッターのガソリンエンジンと、これに1モーターを組み合わせたハイブリッドが用意されており、ハイブリッドではJC08モード34.8km/Lと低燃費を実現。

 グレイスは教習車に採用されていることもあり、扱いやすいセダンなはずですが販売台数も低迷し、なかなか目立たない存在となってしまっています。

●日産「シルフィ」

現行「シルフィ」は脱オヤジセダンを目指したか!?

 すでに名前が途絶えてしまっていますが、日産には往年の名車「ブルーバード」がありました。

 ブルーバードの名を最後まで継承していたのが、2012年まで販売していた「ブルーバードシルフィ」で、現行モデルにモデルチェンジした時点で「シルフィ」となり、ブルーバードの歴史が途絶えます。

「サニー」とシャシを共有していた初代ブルーバードシルフィのころから、メインとなるユーザーは比較的高齢者が多く、その流れは先代まで続いていましたが、現行モデルではエアロパーツで加飾された「シルフィ Sツーリング」をラインナップするなど、新たな購買層に向け訴求しています。

 パワートレーンは1.8リッター直列4気筒のみで、メカニズム的にはとくに際立つものはありませんが、200万円を切る価格から用意されるなど、日産のベーシックセダンの役割を担った存在です。

 すでに「上海モーターショー2019」で新型シルフィが発表され、さらにスタイリッシュに変貌を遂げていますが、いまのところ日本での販売は公式にアナウンスされていません。

●スバル「インプレッサG4」

ハイパワーではなくなったが走りの質は高い「インプレッサG4」

 スバル「インプレッサ」といえば世界ラリー選手権に出場し、数々の栄光を掴んだ「インプレッサWRX STI」に代表される、スーパースポーツセダン/ワゴンのイメージが思い浮かびます。

 しかし、その役割は現在「WRX」にバトンタッチし、インプレッサはベーシックなハッチバック「インプレッサスポーツ」とセダン「インプレッサG4」になりました。

 フロントマスクは一連のスバル車に共通する精悍なイメージになっており、ハッチバック、セダンともにスポーティな佇まいです。

 スバルのクルマといえば水平対向エンジンに4WDの組み合わせが定番ですが、FRの「BRZ」とOEMの軽自動車を除くとインプレッサにはスバルで唯一の2WD(FF)が用意されています。

 これは、4WDを必要としない地域向けですが、もともと優れたシャシ性能で定評のあるインプレッサですから、2WDであっても走りの質感の高さはキープしています。

 1.6リッターと2リッターのエンジンがラインナップされ、それぞれ115馬力、154馬力とスペック的には平凡ですが、高い安全性を誇る先進安全技術「アイサイト」が全車標準装備され、価格も194万4000円(消費税込、以下同様)からと、戦略的な価格設定となっています。

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