「楽しいクルマと楽なクルマ」 あなたならどっちを選ぶ?

楽しいクルマと楽なクルマはリンクする

 実は、楽しいクルマと楽なクルマには共通する要素が多いです。たとえば、派手なエアロパーツで武装し、320psの高出力エンジンを載せるホンダ「シビック タイプR」も、長距離は楽々なのです。

 足は固いですが、ハンドリングに優れ、パワーがあり、シートも良いので疲れにくいのです。ボディが大きくて取り回しが良くないのが難点ですが。

ホンダ「シビック タイプR」

 また、ライバルのルノー「メガーヌ・スポール」も、ルノーきってのスポーツモデルでありながら、実に快適。それでいて速く、楽に移動できるクルマです。

 ルノーでは、最近登場した「アルピーヌA110」も遠出が楽なグランドツーリングカーといえます。楽に移動するには、飽きてしまわないことも大事。その点、楽しいクルマは「降りたくないな」と思うほど、ずっと運転していられるのです。

「楽しい車」と「楽な車」、どちらにするという答えなら、僕は両方を兼ね揃えたクルマが選びます。欲張りな望みですが、スポーツカーや高級SUVには、両方の性格を持っているクルマが多く、スポーティなモデルでなくても運転の楽しさと楽さを持つクルマは結構あります。

 もしくは、ケータハム「スーパー7」のように、快適性は少なくてもレーシングカーのような強烈なハンドリングと加速力で、心の底から楽しめるようなストイック&スパルタンなモデル。

 または、トヨタ「センチュリー」や古いシトロエン「DS」、ちょっと前のビュイックやキャディラック、メルセデス・ベンツ「Sクラス」など、乗り心地やラグジュアリー、楽さを極めたクルマを選ぶという方法もアリです。

 乗り心地が良いクルマにも運転の楽しさがあります。クルマの選び方は千差万別。それもまた、クルマの楽しみの一つといえるでしょう。
 
【了】

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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