なぜ警察も呼びかける? 渋滞中のハザード点灯を推奨する理由とは
ハザードランプは、やむなく路上に駐車しなければならない場合や、故障によってクルマをけん引きする場合に、周りのドライバーに対して危険を知らせるために利用するのが一般的な役割です。そんななか、静岡県警は「渋滞最後尾のハザード」の点灯を広く呼びかけています。なぜ、ハザードの点灯を推奨しているのでしょうか。
警察も推奨? ハザードランプの使い方とは
クルマを運転する際に使用する機会のある「ハザードランプ」。英語で「hazard=危険」という意味で、直訳すると危険時ランプとなりますが、正式な名称は「非常点滅表示灯」といいます。
ドライバー同士のコミュニケーションとして、活用されているハザードサインとして有名なのが、「サンキューハザード」「リバースハザード」「渋滞最後尾のハザード」の3つです。
なかでも、「渋滞最後尾のハザード」は静岡県警高速隊が推奨している行為でもあります。なぜ、「渋滞最後尾のハザード点灯」を広く呼びかけているのでしょうか。
ドライバー同士が活用しているハザードサインは、運送業などのプロドライバーから始まった一種の「慣習」だといわれており、行なわなかったとしても罰則等はありません。
コミュニケーションツールとして活躍できていればよいのですが、「ルール」として確定されているものではないので、知らない人も存在し、悪い意味で受け取られる場合も存在します。
道路交通法では「夜間の5.5メートル以上幅がある道路で停車、駐車している時は、ハザードランプまたはテールランプをつけなければならない」や「通学通園バスは、小学校等の児童、生徒又は幼児の乗降のため停車しているときは、車両の保安基準に関する規定に定める非常点滅表示灯をつけなければならない」とされています。
道路交通法で決められていない「渋滞最後尾のハザード点灯」ですが、2018年に静岡県内の高速道路で追突事故が相次いで起きたことを重く見た静岡県警高速道路交通警察隊が、このハザード点灯を広く呼びかけ始めました。
静岡県警高速道路交通警察隊は「渋滞最後尾のハザード点灯」について、次のように説明しています。
「高速道路運転中のドライバーの『防衛運転』のためにも、ハザードランプ点滅による注意喚起は有効と思われます。後方から近づく車両に、前方でおきている渋滞や事故といった情報を知らせる役割となり、追従する車両にとっては適切なブレーキタイミングが計れることにもつながるため、ぜひ実践してほしいと思います。
実際の使用方法としては、『渋滞によって減速する段階でハザードランプを点灯し始め、後続車両が渋滞に気づき自分の後ろについた段階で消灯するとよい』です。
また、本来の使い方ではないという意見もありましたが、渋滞を知らせるために注意喚起として行なうハザードランプ点灯は、違法なわけではありません。安全な道路走行につながるのであれば、ドライバーのみなさんには、せひご協力していただきたいです」
送信ストップしてください
静岡県警は高速道路の渋滞は白黒のパトカーでもハザードをだして、危険を周囲に知らせますが、その他の警察は励行もしていません。
高速渋滞最後尾のパトカーもハザードをつけません。
静岡県警以外の警察が励行しているというのは事実ではないと思います。