ホンダの大ベストセラーコンパクト! 「フィット」の歴史を振り返る
室内が広くて低燃費、実用的なコンパクトカーの代表ともいえるホンダ「フィット」。2001年の登場から18年、革新的だった初代、キープコンセプトの2代目、大きく変身しハイブリッドも加わった3代目を、それぞれ振り返ります。
2019年に新型発表も噂されるホンダの人気車「フィット」
「フィット」はホンダのコンパクトカーとして2001年にデビューしました。「シティ」の後継車として1996年に発売した「ロゴ」はシティーユースにターゲットを絞りましたが、販売面では伸び悩みました。
そこで、コンパクトカーの本質を極めるべく、すべてを刷新して優れた走行性能と低燃費の両立を実現し、広い室内空間と荷室を持つクルマに仕上げたのがフィットです。
日本国内はもちろん世界中でグローバルカーとして多くの販売実績を誇っています。
初代から続くセンタータンクレイアウトを核とした基本コンセプトを継承しながら、時代と共に進化し続けてきたフィットの、初代から現行モデルまでの歴史について見てみましょう。
●初代(2001年 – 2007年)
初代フィットはライバルの日産「マーチ」やマツダ「デミオ」と同様に低価格路線のコンパクトカーとして2001年に発売されました。
搭載されるエンジンは、デビュー直後は低燃費と高い環境性能を持った86馬力の1.3リッター直列4気筒SOHCエンジンのみでした。このエンジンは、ホンダの点火時期制御機構「i-DSI」により低回転で高いトルクを発生することが特長です。
2002年には可変バルブタイミング・リフト機構「VTEC」を持ち110馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒SOHCエンジン搭載車が追加されます。
ボディサイズは全長3830mm×全幅1675mm×全高1525mm(Aグレード)であり、同時期のマーチと比べてひと回り大きいです。燃料タンクを前席下に配置するホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用し、広い室内空間と荷室を確保しています。
乗り心地はソフトで、運転がしやすいことも特長でした。
発売直後から人気車種となり、2002年にはトヨタ「カローラ」を抜いて日本国内での年間販売台数トップを記録しています。
●2代目(2007年 – 2013年)
2007年のモデルチェンジで登場した2代目フィットは、好評だった初代のコンセプトをさらに進化させ、質感の向上も図られました。
搭載されている1.3リッター直列4気筒SOHCエンジンは、1バルブ休止型の「i-VTEC」仕様で100馬力を発揮します。スポーティグレードの「RS」に搭載される1.5リッター車のエンジンは最高出力120馬力という高スペックとなっています。
全長3900mm×全幅1695mm×全高1525mm(Gグレード)と大きくなったボディサイズで、コンパクトカーではトップクラスとなる広々とした室内空間を実現。ホイールベースも初代の2450mmから2500mmに伸ばされたことで、全幅の拡大と合わせて走行安定性が一段と向上しました。
2010年のマイナーチェンジでは、「オートアイドルストップ」や「エコアシスト」を標準装備した「フィット ハイブリッド」が登場。搭載されていたのは、高効率な1.3リッター直列4気筒 SOHC i-VTEC i-DSIエンジンと、小型・薄型の1モーターが搭載されたマイルドハイブリッドシステムです。
また1.5リッターのスポーティグレードであるRSには、コンパクトカークラスの国産車では初の6速MTも用意されました。
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