トヨタのミニバンなぜオラオラ顔? 威圧的なデザインが売れる理由とは

オラオラ顔は今後も続くのか?

 ギラギラ系デザインを細かく見ると、非常に凝っていることがわかります。たとえば、トヨタ「エスクァイア」のフロントグリル内部の一つ一つのブロックは微妙に角度や形が違っています。

 光の反射を意識し、少し離れて見ると本来は平面なのですが、中央部と左右部とで3つの面に見え、立体的な造形を感じさせ、縦基調のグリルは「高級の象徴」だとデザイナーは説明していました。

トヨタ「ヴェルファイア」のモデリスタ仕様はさらなるオラオラ顔に

 威圧的なギラギラ系のフロントデザインは、今後もこの傾向は続くのでしょうか。デザイナーたちは一様に否定的な意見でした。とくにトヨタ系はやりすぎだから、年配のユーザーから敬遠されているといいます。

 また近年官公庁においてもセダンよりミニバンを使用する機会も増えてきていることから、このフロント周りは抵抗感があるようです。

 もう一つは、日本人は新しい物好きであると同時に、飽きやすいということも挙げられます。次に新しいフロント周りの提案があったなら一気にそちらに流れることもあり得ます。

 また、これもどのデザイナーも口をそろえて、「機能とデザインが理にかなっていないと飽きられる」といいます。今のデザインはインパクトこそ強いものの、それ以上の意味合いが見いだせず、違和感を覚えてしまうものが多く存在。そうすると飽きが来るのも早いのでしょう。

 今後、この威圧的なフロント周りは徐々に減っていくということがいえると筆者(内田俊一)は思います。また、日産「セレナ」のように、決して威圧的ではないデザインも好評なのは事実です。

 確かにデザインだけで購入されてはいませんが、シンプルで好ましいデザインということができ、だからこそ2代続けてキープコンセプトで販売されています。

 前出のデザイナーは、「今のミニバンは、四角い箱に凄みのある乗用車風の顔にしたら売れて“しまった”。しかし過度の装飾は必ず飽きられます。そこで、昔からの教え、“そのデザインは古くさい”と思わせる素敵なデザインを今後は期待しています」とのことでした。

【了】

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