このまま日本へ? 日産 新型「シルフィ」の後席快適性がハンパない!
「後席の人をどうもてなすか」が中国でクルマを売るコツ
まるでフカフカのソファーです。中国では「後席の人をどうもてなすか」がクルマにおける重要な評価基準(だから広さを求めて中国市場だけにロングホイールベース仕様を投入されるセダンが複数存在する)。シルフィは、座り心地でも差をつけるというわけです。
インテリアでは、ジェットエンジンのようなデザインのエアコン吹き出し口が、これまで日産車にはなかった意匠として目をひきます。

しかし、注目はそこではなくコネクティビリティの充実度。オーディオなどのボイスコマンドはもちろん、接続したスマホへの音声入力などにも対応しているのです。
日産の担当者は「中国では漢字の関係で文字入力が煩わしい事情もあり、SNSなどの入力にも音声変換がよくつかわれます。中国でより多くの支持を集めるために、そういった事情をしっかり反映させているのです」と話しています。
気になるのは日本への導入ですが、「現時点で日本への導入は決定していません」といいます。しかし、日本で販売しているシルフィもデビューから長い時間が経過しているので、この新型が日本に導入されるのか、それとも別のモデルが日本仕様に用意されるのか、日産もどちらかに動くのは時間の問題でしょう。
ちなみに、2018年の北京モーターショーで発表された「シルフィEV」は、今のところ旧型のボディですが、将来的には新型のボディになると思われます。
【了】
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。


















