歩行者にも問題あり? 横断歩道がないところで相次ぐ「乱横断」の実態とは

歩行者による信号無視や横断歩道のない場所での飛び出し行為は、大きな事故を招く可能性があります。なぜ、横断歩道のない場所での「乱横断」が多発しているのでしょうか。

どのような場所で「乱横断」は起こりやすいのか

 乱横断が起こりやすい場所には特徴があるようです。ひとつは、片側車線が多く横断歩道の間隔が長いような主要道路。もうひとつは、踏切待ちなどによる比較的クルマが停止する時間が長い場所や信号機の間隔が短いために、クルマの平均速度が遅い場所などが挙げられます。

 また、乱横断をする人ではクルマとクルマの間隔を見て「行ける!」と判断して無理に横断することが多いようですが、クルマは急には止まれないので、「大丈夫」ということはありません。高齢者になるほど筋力が衰えていくのも事実なため、面倒でも横断歩道を渡ることが重要なのです。

歩行者は必ず「横断歩道」を渡りましょう

 乱横断での罰則について、前出の交通課は次のように話します。

「無理に横断する行為自体には、罰則はありません。しかし、ニュースにあったように歩行者側に過失が認められる場合もあります」

※ ※ ※
 
 今回、テレビや新聞などで取り上げられたことにより、インターネット上では「乱横断で事故をしそうになった」「横断歩道が遠いからつい渡ってしまう」という声もみられました。

 歩行中などに法令違反をしても、クルマのような減点はされません。しかし、「交通弱者」と呼ばれる歩行者側にも大きな事故を起こす可能性があることを理解することで、より良い安全な交通社会になるのです。
 
【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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