GW10連休は「あおり・逆走」も注意! 事前に知るべき交通マナー&トラブル対処法
2019年のGWは史上初の10連休!いままで誰も体験したことがない、例年以上に予測しづらい2019年GWの渋滞予測と回避のポイントを、渋滞予測のプロフェッショナルが解説します。また、近年問題になっている「あおり運転・逆走運転」への対処方法を合わせて紹介していきます。
大型10連休GWの渋滞傾向は「分散型」。余裕を持った午後出発で渋滞回避も。
2019年4月27日から5月6日まで、ゴールデンウィーク(以下:GW)史上初となる10連休が到来。例年以上に予測しづらい2019年GWの渋滞予測と回避のポイントを、渋滞予測のプロフェッショナル「高速道路ドライブアドバイザー」が解説します。
さらに、近年相次いで発生し社会問題化している「あおり運転」や「逆走」の対策も合わせて知ることで、普段乗り慣れない高速ドライブをアドバイス。
2019年のGWは、大型連休ということもあり例年よりも渋滞の分散が予測されています。渋滞が分散するとはいえ、下り線においては午前中に渋滞が集中する予測となっており、午前中の時間帯を避けて余裕を持ったスケジュールを組むことで、渋滞を回避できる可能性があります。
また、日本の大動脈として物流の要となっている東名高速道路の下り線においては、長期連休となったことにより渋滞が分散傾向です。GW期間中は、25km以上の激しい渋滞の予測はない一方で、ほぼ連日午前6時から12時を中心に大和トンネル付近(神奈川県大和市)で15kmから20km程度の渋滞が発生すると予測されます。
上り線のUターンラッシュは、5月3日の夕方からにかけて多くの交通が集中し、5日の午後をピークに大和トンネル付近で最大30km超の渋滞が発生すると予測され、5日の渋滞は日付が変わる頃まで続く見込みです。
渋滞が発生する原因について、NEXCO中日本東京支社高速道路 ドライブアドバイザーの山本隆氏は、次のように話します。
「渋滞の発生地点としてもっとも多いのは、下り坂から上り坂に差し掛かる場所を指す『サグ部』での渋滞で、これだけで半数以上を占めます。
東名高速道路の渋滞難所として知られる大和トンネル(神奈川県大和市)のように、下り坂から上り坂になる地点では、運転していても勾配の変化に気づかず、いつの間にか速度が低下してしまうことがあり、後続車が次々とブレーキを踏み、連鎖的な渋滞につながります。
トンネルの入り口も、急に暗くなって視野が狭まるため、圧迫感からブレーキを踏んだり、無意識のうちに速度が低下したりするケースがあります。知らないうちに自分が渋滞の先頭になっている可能性もあるので注意が必要です」
※ ※ ※
また、高速道路における渋滞を回避する方法として、車線変更の回数や「道路情報板」による素早い情報収集が役に立ちます。
渋滞にはまり込んでしまった場合、つい追い越し車線に移って、少しでも渋滞から早く抜け出そうとしがちですが、これが渋滞をさらに増幅させる原因になる可能性があります。
追い越し車線に割り込む際、その後続車がブレーキを踏んで速度を落とす局面が発生するからで、車線をキープすることで、結果的に渋滞を早く抜けられると考えられるのです。
また、渋滞や事故状況をリアルタイムで表示する「道路情報板」の表示をこまめに確認することも大切。右下に表示される赤い三角のマークは、「これから渋滞がさらに伸びる」という意味合いがあります。このように道路情報板の情報を読み取り、ルートを検討することで、渋滞を賢く回避することが可能なのです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。