なぜ、2系統展開? トヨタ王道SUV「ランクル」「プラド」の違いはどこに
世界に誇る「ランクル」ブランド
このように、「ランクル」「プラド」は一見、同じようなクルマに思えますが、「ランクル」はどんな環境下でも安心して走行できるような「オフロード性」を特徴としています。
対して、「プラド」は街中や休日のレジャーなどの環境下で走行できるような「オンロード性」を重視したモデルといえます。
価格帯(消費税込み)での違いは、「ランクル」が473万9040円から684万7200円。「プラド」は、353万8080円から536万3280円となり、トヨタのSUVラインナップにおいて、「ランクル」はフラッグシップモデルに位置し、「プラド」はよりユーザーの手が届きやすいモデルです。
そのため、「ランクル」はトヨタブランドを象徴する存在、「プラド」は販売戦略に重点を置いているともいえます。
長い歴史を持つ「ランクル」と派生車として登場した「プラド」について、トヨタの販売店スタッフは次のように説明しています。
「長い歴史を持つ、『ランドクルーザー』は、他のクルマに比べるとモデルライフが長いです。一見、モデル末期になるほど、古さを感じさせるように思えますが、『ランドクルーザー』というブランド価値が古さを感じさせず、多くのお客様に評価されています。世界各国でも、長年築き上げてきた『悪路走破性』『耐久性』から高い信頼を得ているのです。
一方で、『ランドクルーザープラド』は『ランドクルーザー』ほど本格的では無くともブランドに共感しているお客様や街中でも扱いやすいなど、さまざまなニーズに対応出来るという点で好評のモデルとなっています」
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最近の『SUVブーム』において、「ランドクルーザーシリーズ」は少々乗り遅れている印象があります、しかし、流行り廃れに左右されない「ランドクルーザー」というブランドがある以上は、残り続けるクルマなのです。
【了】