日本一売れてるSUVのトヨタ「C-HR」 人気の理由は「日本人の性格」が関係?

国内のSUV市場でもっとも売れているトヨタ「C-HR」。売れる要素はいろいろありますが、その根底には日本人の性格が関係しているといえます。

日本で一番売れているSUV

 日本国内で一番売れているSUVといえば、トヨタの「C-HR」です。 2018年の年間販売台数は7万6756台と、SUV販売台数2位のホンダ「ヴェゼル」の5万9629台に対して約1万7000台の差を付けて首位になっています。

 国内外の自動車メーカーが多様なSUVモデルを販売しているなかで、なぜここまで人気があるのでしょうか。

2018年でもっとも売れた「C-HR」

 2016年12月に登場した同車は、従来のSUVとは違い、走行性能を重視して開発されました。外観のデザインは個性的で、一部ユーザーからは「ガンダムみたい」ともいわれています。

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 2019年2月現在では、全10グレードで展開されパワートレインは、1.2リッターガソリンターボ仕様と1.8リッターガソリン+モーターというハイブリッド仕様の2種類が存在。

 デザインが他車と比べて個性的という面以外では、競合車のホンダ「ヴェゼル」もガソリン・ハイブリッドを設定し、マツダ「CX-3」はガソリン・ディーゼルというラインナップです。なぜ、「C-HR」は売れているのでしょうか。

 理由にはいくつか考えられます。まずは「SUV」自体が業界のトレンドだということで、人気ジャンルのひとつです。そのなかで、前述した走行性能の高さや個性的なデザインという面などの、総合的なパッケージの高さがユーザーから好まれているといえます。

 さらに、SUVとしての総合力以外で売れる理由について、トヨタの販売店スタッフは、次のように話します。

「トヨタのSUVラインナップでエントリーモデルということもあり、一番購入しやすいというのが大きいと思います。これまでトヨタのSUVラインナップには、『ランドクルーザー(プラド)』、『ハリアー』、販売を終了した『FJクルーザー』など、トヨタブランドSUVは大き目なSUVしかありませんでした。そこにちょうどよいサイズの『C-HR』が登場したというのが、ここ数年のラインナップです。

 このなかで、価格や日本の狭い道路事情を考慮すると『C-HR』が入ってくるのです。お客様のなかには、『トヨタ』というブランドで購入される方が一定数おります。そのなかで、人気のSUVという部分と条件を合わせると『C-HR』が一番購入しやすいモデルとなります」(トヨタの販売店スタッフ)

 トヨタで一番購入しやすいという部分には、販売店の数も影響しています。トヨタの販売ディーラーには、「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」の4つのチャネルが存在しますが、「C-HR」はすべてのチャネルの販売店で購入できるのです。

 このトヨタの販売店は全国約5000店舗で、ホンダや日産の約2000店舗に比べると単純に倍以上の地域をカバーしていることになります。

 こうした「トヨタ」ブランドの強みや「C-HR」そのものの魅力が、国内SUV市場でもっとも売れている理由なのです。

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