なぜそこに存在? 道路脇のガードレールはクルマや歩行者の安全を陰ながら守るヒーロー

ガードレールの設置には細かな基準が設けられている

 国土交通省によると、ガードレールが設置される区間は『防護柵の設置基準』に定められているといいます。それによると、事故などによる危険から守るために設置されることがわかります。

クルマが衝突しても歩道側への被害を抑えている

「車両の路外への逸脱による乗員の人的被害の防止を目的として路側に設置する区間」では、盛土、崖、擁壁、橋梁、高架、海、湖、川、沼池、水路などに近い場所、また、トンネルなどへの進入部などにも設置。

 次に「車両の路外や対向車線などへの逸脱による第三者への人的被害の防止を目的として路外や分離帯に設置する区間」としては、鉄道の線路や他の道路と近づいた立体交差する場合に逸脱防止のため設けています。

 歩行者や自転車に対する危険を防ぐため「車両の歩道、自転車道、自転車歩行者道への逸脱に よる二次被害の防止」を目的として、歩道等と車道との境界に車両用防護柵を設置し、走行速度が高い道路で沿道人家などへの車両の飛び込みによる事故を防いだりしているのです。

 また、事故が多発するなどして防護柵の設置に効果があるという区間やそのほかの事情により必要と認められる場所にも設置されます。

 一方、歩行者や自転車向けの防護柵は、歩行者の転落防止などのほか、歩行者の横断禁止区間に横断を防止する目的として存在。

 このように「ガードレール」にはさまざまな種類や役目があり、普段何気なく見かける存在ながら、設置されている場所には何かしらの危険があることを覚えておくことが交通安全に繋がるのです。

【了】

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