国内保有台数10万台超 右肩上がりに増加する「キャンピングカー」冬の車中泊での寒さ対策とは?
行く地域や宿泊する場所を限定せず、より自由に旅を行うことのできるキャンピングカーは、シニア層を中心に幅広い層から注目を集める人気コンテンツの一つです。
年々成長を遂げるキャンピングカー市場
アウトドアレジャー関連業界との連携を図り、キャンピングカーユーザーがより快適にアウトドアライフや車中泊を楽しむことができる環境作りを行う一般社団法人「RV協会」(JRVA)は、キャンピングカーを所有または興味を持つユーザーを対象に「寒さに対するキャンピングカーの装備と利点」に関する調査を行いました。
2018年に行ったRV協会の調査によると、2017年の国内キャンピングカー保有台数は11年前の調査時の2倍となる10万6200台に到達していますが、そうしたことからも同市場が多くのユーザーの関心を集めていることが分かります。
今回の調査は、キャンピングカー所有者8割と、キャンピングカーに興味のある未所有者2割を対象に行われたもので、「冬にクルマ旅に出かけるか」という質問に対し85.9%のユーザーが「はい」と回答。また、冬季のクルマ旅で注意するものとして、5割近くのユーザーが「寒さ対策」を挙げました。
FFヒーターとソーラーパネルの装着で快適な車内環境に
同調査で行われた「寒さ対策の準備についてほしいもの」に関する調査では、「FFヒーター」と回答したユーザーが約6割近くを占めていますが、この「FFヒーター」とはエンジンを停止させていても使用できる暖房器具で、クルマの燃料タンクのガソリン/軽油燃料とサブバッテリーなどの電源で稼働するものです。
「FFヒーター」は、エンジンを動かすのに比べ、圧倒的にコストパフォーマンスがよく、アイドリング時のエンジン騒音や排気ガスによる周辺への迷惑行為の解消にもつながる他、燃焼に伴う少量の排気ガスはすべて車外に排出されるため、室内の空気をクリーンに保つことが出来ます。
また、電力確保の装備としてソーラーパネルに関心を示すユーザーが約4割いましたが、今回の調査によるとキャンピングカー所有者の約5割がすでにソーラーパネルを装着していると回答しています。