逆走車に遭遇したことがある人は約4割 高齢ドライバーの逆走も多発

逆走車による事故がニュースで取り上げられることがありますが、実際にどれくらいの人が逆走車に遭遇したことがあるのか、アンケートを実施しました。

逆走車に遭遇したことはある?ない?

 昨今ニュースなどでたびたび取り上げられている逆走車による事故が社会問題になっています。特に高速道路では、速度が出ている上に正面衝突となるため、重大な事故につながる恐れがあります。

逆走車に注意を促す看板

 高速道路各社によると、高速道路での逆走は、2015年は259件、2016年は249件、2017年は207件発生しており、2日に1回の頻度で発生しているとのこと。死亡事故になる割合は、事故全体では0.3%ですが、逆走での事故は13%と、約40倍もの高い確率で死者が出ているというデータがあります。

 一般道も含めると逆走発生の頻度はもっと高くなると思われますが、実際に逆走車に遭遇したことがある人はどれくらいいるのか、くるまのニュースのフェイスブックでアンケートを実施しました。

◆逆走車、見たことある?ない?

ある:41%
ない:59%

 実に4割以上の人が、逆走車を目撃したことがあると回答しました。また、回答者のコメントによると、逆走の発生状況は多岐にわたることがわかりました。

 高速道路はもちろん、一般道ではバイパスなどの速度域が高い道路や一方通行の道、駅前のターミナル、複雑な交差点など、初めて訪れる人にとってわかりづらい状況で多く発生しているようです。

 スリルを求めてわざと逆走する若者と遭遇したという人やパトカーに追われて逆走しているクルマを目撃したという悪質なケースに加え、歩道を走るクルマや、クルマではありませんが、歩道を逆走する自転車と衝突した人もいました。(自転車は軽車両なので、クルマと同様に左側通行です)

注意力の低下により、高齢ドライバーは逆走を起こしやすい

 さらに、高齢ドライバーが逆走しているのを見たことがある人が多いということもわかりました。

 高速道路における逆走の66%は、65歳以上の高齢ドライバーが起こしているといわれています。高齢ドライバーが逆走を含む交通違反や交通事故を起こしやすい原因として挙げられるのが、「注意力の低下」です。注意力が低下することにより、降りるべき出口を通り過ぎてしまい、焦ってUターンする人が多いのです。

 逆走車が発生すると、高速道路の情報板やハイウェイラジオなどで情報提供されます。その場合は速度を落として、車間距離を十分確保するとともに前走車の動向を注視します。逆走車を発見した場合は衝突をさけるべく、路肩など安全な場所に停止しましょう。

 もし自分が逆走してしまったら、安全な場所に停車してハザードランプを点灯し、近くの安全な場所に避難して、(車内にとどまらない)110番や近くの非常電話で通報しましょう。

 逆走が発生することが高い出入口や料金所、サービスエリア・パーキングエリア付近などでは、路面の表示や進入禁止の看板に加え、矢印で進行方向を明示するなどの対策が行われています。これらの対策により逆走車の減少に効果が出ているそうです。また、国土交通省は、2020年までに高速道路での逆走事故をゼロにすることを目指しており、官民一体となっての取り組みが進んでいます。

【了】

逆走車が発生しやすいポイントに設置されている看板とは?

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