ユーザーを置いてけぼり? 日々進化し続ける「運転支援機能」の利用実態とは
一昔前のクルマと比べるとクルマに関する技術は大幅に向上しています。そのなかでも「運転支援機能」の進化は凄まじいですが、実際のユーザーはどのくらい認知・利用経験があるのでしょうか。
運転支援機能の作動・利用経験がある人は73%
最近のクルマには、さまざまな運転支援機能が搭載されています。日々進化するクルマの技術革新ですが、実際のユーザーはどれほどの認知・利用経験があるのでしょうか。
今回、行われたアンケートでは、「運転支援機能」に関する調査を8540名を対象にして実施されました。
そのなかで、運転支援機能が搭載されたクルマに乗ったことが「ある」人は30%、「ない」人は70%となり、国土交通省の調査において、運転支援機能の一つである自動ブレーキは、2016年に生産された乗用車の66%に搭載という結果があるものの、実際に利用経験のある人はまだ少ないようです。
年代別でみると、乗ったことが「ある」人は20代以下が37%と最も高く、最も低い30代とは10ポイント以上の差となります。
乗車経験のある運転支援機能は、「前方衝突防止機能」と「駐車支援モニター」が77%で最多、次いで「車線逸脱防止機能」が62%です。
2016年の総生産台数に対する装着率は、ほかの機能が20%以下であるのに対し、『前方衝突防止機能』の「車間距離警報(46%)」、「衝突被害低減ブレーキ(43%)」。『駐車支援モニター』の「バックモニター(39%)」と高くなり、装着率の高さは乗車経験率の高さに繋がったものと予想されます。
続いて、『運転支援機能が作動または利用した』ことが「ある」人は73%、「ない」人は27%という結果でした。この『作動または利用した』状況では、「高速道路走行時(42%)」で最も多く、次いで「周辺車両の影響(36%)」、「周囲の確認不足(21%)」となりました。