ディーゼルの「スカイライン」もあった!? 時代を先取りしたディーゼル車5選

日本におけるクリーンディーゼル車の火付け役

●マツダ「CX-5 XD」

はじめて「スカイアクティブD」が搭載されたモデルが「CX-5」だった

 2010年にマツダは「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)」と総称される技術革新を発表しました。それはエンジン、トランスミッション、ボディなど多岐にわたるものです。

 なかでも「スカイアクティブD」と呼ばれる新開発のディーゼルエンジンは多くの技術者も目を見張る出来栄えとなっていました。

 2012年に発売された初代「CX-5」には、この「スカイアクティブ・テクノロジー」が活かされていました。そしてエンジンは2.2リッタークリーンディーゼルである「スカイアクティブD」がラインナップされます。

 このディーセルエンジンが驚異的だったのは圧縮比(吸入した空気を圧縮する比率)です。従来型のマツダ製ディーゼルエンジンでは16.3という圧縮比でしたが、「スカイアクティブD」では14という低圧縮比となっていました。

 これにより、エンジンから排出される窒素酸化物(NOx)やススを低減。高価なNOx後処理装置なしで日欧の排出ガス規制をクリアしています。

 ちなみに「スカイアクティブD」が発表された時、ある自動車メーカーの技術者は「うちの技術であの圧縮比では、エンジンの始動すらできない」ともらしていました。

「スカイアクティブD」はその後も進化して、いまでは1.5リッターから2.2リッターまで3種類あり、「ロードスター」を除くマツダ全車に搭載されています。

【了】

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