ブレーキや鍵穴も凍結!? 寒冷地で駐車する際の注意点とは

スキー場など寒冷地へのレジャーやドライブでは、駐車時も注意が必要です。ブレーキの凍結や鍵穴、ドアロックの凍結など、気をつけるべきポイントがいくつか存在しています。

パーキングブレーキの凍結が事故に繋がる可能性も

 スキー場など、寒冷地でのクルマを駐車する際にはいくつか気を付けなければいけないポイントがあります。もっとも基本的なのは平坦な場所に駐車することですが、それ以外の注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。そこで、クルマの構造を熟知する整備工場に伺ってみました。

──寒冷地での駐車で気を付けなければいけないことを教えてください。

 ほとんどの国産車が駐車の際に使用するパーキングブレーキは、後ろ2輪の機械式制動と呼ばれるもので、リアタイヤのブレーキをワイヤーで引っ張って止めます。しかし、雨や雪が降った後に気温が低いと、残った水滴でワイヤーが凍結してしまうことがあるため、仮にリアブレーキが凍結していることに気付かずに走り出してしまうと、車がいつもと違った挙動をしたり、リアブレーキがフェードして制動能力が下がったりなど、事故を招く危険性があります。

寒冷地で長時間駐車する場合には、サイドブレーキの凍結に注意

──危険を回避するための対処法を教えてください。

 できる限り平らな場所に駐車をして、パーキングブレーキは使わず、可能であれば車を固定するための輪留めを前後に設置してください。

 AT(オートマチックトランスミッション)車なら、P(パーキング)レンジにしてもらえればトランスミッション内部で駆動軸がロックされます。MT(マニュアルトランスミッション)車の場合は、車の前が高い傾斜になっていればロー(1速)ギア、逆に後ろが高いようならバック(R/リバース)の位置にシフトしてください。ただし、MT車でギアが入っていることを忘れてエンジンを掛けようとすると、車が動き出して思わぬ事故に繋がることもありますので、その点は注意が必要です。

MT車の場合にはギアを入れることで対処可能

 また、最近増えてきた “電動式パーキングブレーキシステム”搭載車の場合、エンジンを停止させると勝手にパーキングブレーキが作動する車種もあります。そのような場合は、取扱説明書を参照して自動的にパーキングブレーキが作動しないようにすることも必要です。

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