重視するのは「機能性?見た目?」 トヨタ86カスタムへの道【マフラー編】

マフラー以外にもエアクリーナーやリアアンダーウィングを装着

 マフラーの交換で排気効率を向上させた、次は吸気効率ということで、併せてエアクリーナーも交換します。

純正エアクリーナー

「純正は、紙製のアコーディオン状になっているので面積が大きく、空気をキレイにする効果は高いのですが、その分マフラーと同じで抵抗も多くなっています。

 そのため、素材を変更して抵抗を減らしながらゴミもキッチリ止めようと考えられたのがこのクリーナーです。

 ポリウレタンフォームというスポンジのような素材を3種類組み合わせて、大きなごみ、小さなごみ、さらに小さなごみと確実にろ過できる構造を確立したことにより、空気抵抗が少なく、吸気効率も良くてゴミもキレイに取り除いてくれるので、より多くの空気を吸って、エンジンを効率よく回してあげるという仕組みになっています。また、純正は使い捨てですが、この『スーパーラム』は、洗浄して何度も再利用出来るので、お財布にも優しいですね。(TOM’S 桑原氏)」

TOM’S製のエアクリーナー

 エアクリーナー『スーパーラム』のデザインは、真っ赤なスポンジにホワイトのTOM‘Sロゴが全面に入っていてかなりオシャレなので、エアクリーナーボックスに入れてしまうのがもったいないと思うほどです。

 これは、吸気効率をアップさせるだけでなく、見えない部分のデザインにまでこだわるTOM’S の製品開発への姿勢に少し感動したポイントでした。

 そして、マフラー交換が完了すると装着を検討したくなるのが、リアアンダーウィングです。

マフラー下部に装着されたリアアンダーウィング

「TOM’S のリアアンダーウィングは、よく見るとウィングを逆さにした形をしています。一般的にウィングというのは浮き上がる力を持っているのですが、それを逆にすると押し付ける力に変わります。 

 そのため、最高速が落ちてもいいからリヤの安定感がもう少し欲しいという場合には装着し、高速コースでは取り外して速度を向上させるといったシュチュエーション別の使い分けが可能です。(TOM’S 桑原氏)」

※ ※ ※

 レースという極限の環境で、コンマ1秒でもタイムを削る為に開発されたエアロパーツの数々。だからこそ、場合によっては装着しない方がいいパーツも存在。

 その事実から、チューニングメーカーとしての本気がひしひしと伝わってきます。ちなみに私は今のところ、サーキットを本格的に走る予定はないので、フロントやサイドステップとの統一感やデザイン性の好みから、装着することを選択しました。

 チタンの焼き色が美しい4本出しマフラーの迫力と相まって、スポーティーでカッコイイリアデザインです。

心地よいサウンドを奏でる『エキゾーストシステム・トムスバレル・4テール』

 そして気になるは乗り味。まず、エンジンを始動したときのエキゾーストサウンドがより一層迫力を増し、エンジンをかけるだけでなんだか気持ちが高まります。

 アクセルを踏み込むと加速が力強いだけでなく、シフトアップ時の変速ショックも発生しにくくなった印象もあり、一言で表現すると、パワフル&スムーズ。エンジンルームからの音も心持ち大きめでスポーティに変化した感じ。以前よりアクセルを踏み込みたくなりました。

 高速道路等のコーナーでは後ろが押さえつけられる様な安定感も感じられ、私の意志とクルマの動きのギャップが少し縮まったイメージです。

 少しずつ、少しずつ自分の愛車が変化していく『カスタム』という作業を始めて、理想に近づいていく過程を経験していくなかで、愛車が今よりもっともっと好きになっていることに気付かされます。

 ノーマルの時も大好きだったけど、今の愛車はもっと好き。クルマのカスタムは、わたしにこだわることの大切さを教えてくれました。

 
【了】

TOM'S製の4本出しマフラーの装着模様を画像で見る

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