「おお400。」と鮮烈なキャッチコピーで登場した「ホンダドリームCB400FOUR」
「ヨンフォア」の愛称で親しまれた「ホンダドリームCB400FOUR」は、最大の特徴でもある美しい曲線を描く集合マフラーを採用したモデルです。
「おお400。」と鮮烈なキャッチコピーで登場した「ホンダドリームCB400FOUR」
ホンダは、1974年12月に後に伝説となるバイク「ホンダドリームCB400FOUR」を発売します。右側に集合された特徴的なマフラーは、スタイリングの面でも一目でCB400FOURと分かるほどイメージが強く、発売当時は機能美あふれた斬新なデザインのオートバイでした。
独特な曲線を描いた、4本の排気管を美しく1本に纏めた集合排気システム「4into1」は、4気筒エンジンの爆発順序によって、ほかのシリンダーの排気を促進。充分なパワーが得られると同時に排気の相互干渉により著しい消音効果をもたらしています。
搭載された408cc空冷4気筒OHCエンジンは、6速ミッションを装備し、最高出力37psを発生、市街地走行や長距離走行でも安定した性能を発揮しました。
車体は、エンジンを囲むように上下にフレームを配するセミダブルクレードルフレームに低いハンドルとシート、適切なステップ位置により操従安定性の高いライディングポジションが得られています。
高速走行時の制動に威力を発揮するフロントには、油圧ディスクブレーキを採用し、手元に集中させたスイッチ類など安全対策にも「CB400FOUR」は充分配慮されていました。
1974年当時「ホンダドリームCB400FOUR」の価格は32万7000円。輸出を含む月間生産台数は、5000台(輸出車両含む)です。
発売当時408ccだった排気量は、国内免許制度の改正を受け1976年に中型免許でも乗れる398cc仕様2機種「CB400FOUR-I / CB400FOUR-II」も追加されています。
セミフラット・ハンドルの「CB400FOUR-I」は32万7000円。スタンダード・ハンドルの「CB400FOUR-II」は32万7000円、2機種で国内月産1000台でした。
【了】