世界的に減少傾向のMT車 多くの車種に設定し続けるマツダとスズキの想いとは
スズキがMT車を採用する理由は「希望が多い」
マツダは、ブランドメッセージともいえる『走る歓び」をベースにモデルラインナップしており、各車種の開発担当者による技術説明においても、この『走る歓び』という言葉が登場するほどです。
一方、マツダ同様に国内販売モデルの多くにMT車をラインナップしているスズキは、MT仕様について次のように話します。
――どのようなモデルにMT車がラインナップされていますか。
スズキでは、標準モデルやスポーツモデル、SUVなど多くのタイプにMT仕様を設定。具体的に、ジムニー/ジムニーシエラ、スイフト、アルト、ハスラー、ワゴンRなどです。車種毎に設定背景は違いますが、多くの理由として『お客様の希望が多い』という点があります。
スポーツモデルなので、当たり前かもしれませんが「スイフトスポーツ」は、MT6割:AT4割と多くのお客様がMT車を選ばれています。
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最近では、スバルの主力SUV「フォレスター」にMT仕様が無くなったことやトヨタの新型「カローラスポーツ」にMT仕様グレードが追加されるなど、各社さまざまな販売戦略を展開しています。
クルマ好きのなかでは、“そろそろMT車が無くなるのではないか?”などという声を聞きますが、操る楽しさを提供してくれるMT車は今後もなにかしらの形で乗る機会はありそうです。
【了】
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