高速道で目的地出口通り過ぎた…でも大丈夫! 乗り過ごし救済措置「特別転回」とは
高速道路を走行中、会話や音楽に集中して目的地のインターチェンジを降り損ねる経験をしたことはありませんか? 高速道路ではそんな場合でも、次のインターチェンジで降りて正しい方法で転回を行ないましょう。
逆走は絶対ダメ! 次の目的地で降りましょう
高速道路を走行している際、会話や音楽などに夢中となり目的地を過ぎてしまったという経験をした人もいるのではないでしょうか。近年、問題となっている『逆走』でも「目的地を通り過ぎた」という理由が多く挙げられ、自分勝手な行為によって大惨事にもなりかねません。
NEXCO西日本によれば、「万が一、目的のインターチェンジを通り過ぎた場合は以下のように対処してほしい」といいます。
1.高速道路上でバックやUターンをせず、そのまま走行し、次のインターチェンジで降りてください。
2.料金所では、ETCレーンではなく、一般レーンにお進みいただき、料金所係員にお申し出ください。(料金精算機の場合は、係員呼出ボタンによりお申し出ください)
3.目的のインターチェンジまでお戻りいただけるようご案内しますので、料金所係員の指示に従ってください。
4.目的のインターチェンジにお戻りいただいた際には、上記 2. と同じように料金所係員にお申し出ください。お申し出のうえ戻られた場合の通行料金は、当初流入インターチェンジから目的のインターチェンジまでの通行料になります。
(※引用:NEXCO西日本)
実際に料金所係員に事情を話すと持っている通行券に「特別転回承認」という判子を押されます。その後、料金所エリアまたは一般道にてUターンを行ない、再度高速道路の本線に合流して目的地のインターチェンジに向かうことができます。
注意点として、一度高速道路を降りたらETCカードを車載器から抜いておき、再度料金所を通行する際に、機械が反応しないようにしておきます。これで基本的には、乗り間違えてしまった区間の通行料は掛からないとのこと。
ただし、「特別転回」は、特別な救済措置となり、本来は事故や異常気象、工事などで目的地のインターチェンジに降りられないときに用意されている制度で、係員が在中していないスマートインターなどでは利用できなので注意が必要です。
また、多発する逆走問題について、NEXCO西日本は「実際、高速道路を走行中に逆走車を発見した場合は、110番や道路緊急ダイヤル(#9910)に通報するほか、最寄りの非常電話で道路管制センターに連絡をお願いします。逆走の通報などがあった場合、管轄する道路管制センターにおいて高速道路本線上の案内板に、“逆走のお知らせ(注意喚起)表示”を出しております。
しかし、ハイウェイラジオによるリアルタイムの呼びかけまでは行なっておりません。そのため、走行時には案内板情報で『逆走車あり』と確認されたら、最大限の注意をしてください」と話します。
【了】