435馬力の新型「“2人乗り”FRスポーツカー」発表! 全長4.3mボディに3リッター「直6」エンジン搭載! トヨタ「スープラ」の兄弟車ベース! ボーフェンジーペン「スパイダー」独国で登場
ドイツのボーフェンジーペンは2026年9月10日、新型2シータースポーツカー「スパイダー」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。
435馬力のFRスポーツカー
2026年9月10日(現地時間)、ドイツのボーフェンジーペンは、世界99台限定でハンドビルド生産される新型2シータースポーツカー「ボーフェンジーペン スパイダー(Bovensiepen Spider)」を発表しました。
同ブランドは、BMWアルピナ車両を手がけてきたボーフェンジーペン家が、ドイツ・ブッフローエで立ち上げたもの。2025年5月、イタリア・コモ湖で開かれた「フォーリ・コンコルソ」で、初のモデル「ボーフェンジーペン ザガート」とともにデビューしました。
今回のスパイダーは、BMWの2シータースポーツカー「Z4 M40i」をベースとしたモデルです。Z4はトヨタ「GRスープラ」と基本構造やパワートレインなどを共有する兄弟車として知られています。
スパイダーは「05 GT」に続く3台目です。クラシックなスポーツカーのプロポーションに、現代のパワートレイン技術と最新の制御システム、衝突安全基準、手仕事を組み合わせた2シーターだとしています。
共同経営者のアンドレアス・ボーフェンジーペン氏は、1990年代後半にBMW「Z8」の開発チームに加わって以来、軽くて反応が良いピュアなロードスターに魅せられてきたと説明。3台目となる今回は、特徴的な外装デザインにも力を入れたといいます。
ボディは、ロングノーズ、後方に置かれたコクピット、短いオーバーハングという、フロントエンジン車の伝統的なプロポーションに沿ったもの。デザインは05 GTと同様、フランク・スティーブンソン氏との協業で開発されました。
外観は、2つの突起を持つ光沢あるブラックのフロントスプリッター、フロントフェンダーの大型ホイールアーチベント、サイドスカート、リアディフューザーを採用。一体化した大型リアスポイラーが後ろ姿を伸びやかに見せます。
足元は10本のダブルスポークを持つ20インチ鍛造ホイール。軽量化によって機敏さと快適性を高めたといいます。
ボンネットの下には最高出力435馬力・最大トルク580Nmを発揮する3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載。0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は260km/hです。重視したのは出力の絶対値だけではなく、1馬力あたり3.6kgというパワーウエイトレシオと、滑らかで調和の取れた出力特性だといいます。
トランスミッションはZF製8速ATで、駆動方式はFR(フロントエンジン・後輪駆動)。高出力の直列6気筒ターボエンジンが、8速ATを介して後輪を駆動します。スポーツモードでは約0.1秒で変速し、パドルによる手動変速にも対応します。
吸気系にはラムエア用の追加チャンネルを設け、インテークサイレンサーも大型化。さらに4本出しのスポーツエキゾーストを採用し、流量特性や排圧を最適化しています。冷却系も強化され、1000Wの高性能電動ファンを採用しています。
タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4 S」で、サイズはフロント255/35ZR20、リア295/30ZR20。ダンパーは新たにチューニングし、低ダンパー速度域の圧側減衰力を高めました。リアアクスルには長いヘルパースプリングを採用します。
オプションの高性能ブレーキは、フロントに4ピストン固定式キャリパーを備え、穴あきディスクの直径はフロント395mm、リア345mmです。
さらにオプションの「パフォーマンスパッケージ」では、冷却フィンを拡大したアルミ削り出しの専用リアデフカバーと、Vブレース付きアンダーボディ補強が加わります。高負荷時のリアデフの熱負荷を低減し、最高速度は295km/hまで高められます。
ボディサイズは全長4334mm×全幅1864mm×全高1304mm(全幅はミラーを除く)で、DIN空車重量は1585kgです。最高出力・最大トルク、加速性能、最高速度、ボディサイズ、DIN空車重量はいずれもメーカー暫定値です。
荷室容量は281リットルを確保し、2人での数日間のツーリングにも対応できるとしています。
インテリアはヴァーネスカレザーとアルカンターラのシートを標準装備し、ステアリングホイールには「ラヴァリナ(Lavalina)」レザーを使用。ステアリングヒーターやコンフォートアクセス、ハーマンカードンのサラウンドサウンドシステムも標準装備です。
自社工房のフルレザー内装やヘッドレストの型押し、刺しゅうといった個別対応にも応じます。99台すべてにシリアルナンバー入りプレートが付き、ボディカラーはサファイアブラックなど5色のメタリックに台数が振り分けられ、希望色にも対応します。

ドイツでの価格は工場渡しで11万5500ユーロ(約2056万円 ※2026年9月中旬時点での為替レート換算)。受注はすでに始まっており、最初の納車は2027年第1四半期末を予定しています。
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ほぼすべてのメーカーが軽量2シータースポーツカーから撤退するなか、ボーフェンジーペンはこのニッチにあえてとどまるといいます。内燃機関を搭載した2シータースポーツカーとして、非常に興味深い一台です。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。












