福岡〜鹿児島の「“第二”ルート」とは? もう“ほぼ完成済”だけど「あと41km」はいまだ白紙… 九州全土にメリットもたらす「大分・宮崎経由」の東九州道 早期完成への期待高まる
全線開通まであとわずかとなっている東九州自動車道について、整備が進んでいない区間について自治体から早期開通を求める動きが出ています。
地元から早期開通を求める声
国土交通省と九州4県が一体となって整備を進めている「東九州自動車道」について、現在未開通となっている区間の早期開通を求める動きが出ています。
多くの区間で供用が開始されているなか、現在も整備中となっている宮崎県日南市と串間市、鹿児島県志布志市を通る区間の進捗を確認してみましょう。
東九州道は、北九州市小倉南区を起点に、鹿児島県姶良市を終点とする総延長約463kmを計画する高速道路です。九州道、南九州道と合わせ、全県を周回する大動脈です。
福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県の九州4県にかけて、国道10号や国道387号、国道197号など、多くの主要道路と接続を持ちながら、九州東側の海沿いを南北に結びます。
現在、福岡県の北九州JCT〜宮崎県の日南東郷IC、鹿児島県の志布志IC~加治木JCTが開通済み(一部の暫定運用含む)。一部で事業中のICやBS(バスストップ)があるものの、多くの区間が自由に利用できる状況です。
しかし、そのような状況で未開通となっているのが、日南東郷IC~志布志ICにかけて約41kmの区間です。

同区間には油津IC、南郷IC、奈留IC、串間IC、夏井ICが設けられる予定で、2016年(平成28年)に都市計画が決定し、事業化を果たしました。
同区間には国道220号や448号がありますが、いずれも狭くクネクネとした道が続き、走りにくくなっています。
そうした線形不良や交通渋滞などの問題点を解消し、効率的な交通ネットワークの実現、および地域住民の生活から産業や観光、災害や緊急時を想定した安定的なネットワークの実現を図るのが東九州道というわけです。
事業化当初から地元の期待は高く、道路の完成が待ち望まれています。
一部では道路の敷設が進み、真新しい路面が出来ている区間もありますが、事業化から10年が経過した現在も完成には至っておらず、開通の見通しすら経っていない状況です。
そこで、事業地である宮崎県日南市と串間市、鹿児島県志布志市では、事業主体である国交省に対して早期開通を求める動きが出ています。
2026年7月4日に日南市・串間市・志布志市による地区協議会が主催する1000人規模の総決起大会が行われ、1日でも早い開通を求める決議を行いました。
鹿児島県知事からも「必要不可欠な道路」と評され、宮崎県知事も「あらゆる分野で可能性が大きく広がる重要な路線」と位置付けられている同区間の開通時期は、現時点でも未定となっています。
しかし、全線開通が実現すれば、福岡〜鹿児島の第二ルートとして、九州全域に大きなメリットをもたらすでしょう。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。
























