全長4.7mの新型「流麗クーペ風セダン&ワゴン」発売! 90年ぶり「フロントトランク」採用!? 補助金も使えるメルセデス・ベンツ新型「CLA」EVモデルが販売店でも話題に
メルセデス・ベンツが新型「CLA」「CLAシューティングブレーク」の電気自動車(EV)モデルを発売しました。販売店に最新情報を聞いてみました。
待望のデビューを飾ったCLAの「EQ Technology」
2026年7月29日、メルセデス・ベンツ日本は、コンパクト4ドアクーペ電気自動車(EV)の新型「CLA with EQ Technology」およびステーションワゴンモデルの「CLA Shooting Brake(シューティングブレーク) with EQ Technology」を発表し、同日より予約注文の受け付けを開始しました。
その後の反響について、正規ディーラーに問い合わせてみました。
2013年7月、メルセデス・ベンツ「CLA」は、同社のデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋)」に基づき、4ドアクーペモデルとして日本市場でデビューしました。
ラインやエッジをそぎ落とした輪郭によるシンプルな造形でありながら、流麗さと力強さを感じさせる外観のデザイン、上質さと若々しさを備えた内装のデザインを採用し、人気を博しました。
2015年6月には、スタイリッシュなフォルムと利便性を両立したCLAシューティングブレークが追加されています。
2019年8月にはCLAとCLAシューティングブレークは、ともに2代目へとフルモデルチェンジを果たします。対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」が採用され、2023年には外観のデザインが変更されています。
今回登場した新型CLAは3代目で、ドライブトレイン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンション、デジタルデバイスなど、あらゆる装備をアップデートしています。
欧州ジャーナリストの投票による「Car of the Year 2026」を受賞しており、これはメルセデス・ベンツとしては1974年以来52年ぶり、史上2度目の快挙です。

今回、発表されたCLA with EQ Technology、CLA シューティングブレーク with EQ Technologyは、7月9日に発表された新型CLAのEVモデルにあたります。
このモデルは単にエンジンをモーターに載せ替えただけのものではありません。プラットフォームは、電気自動車を主軸に開発されながら高効率な内燃機関モデルにも対応する新プラットフォーム「Mercedes-Benz Modular Architecture(モジュラーアーキテクチャー)」が採用されています。
また、車両制御OSには新型「Sクラス」に続きメルセデス・ベンツが自社開発した「Mercedes-Benz Operating System(MBOS)」が採用されています。
これに加えて、最新の第4世代MBUX、Googleの地図データ・交通情報とメルセデス・ベンツ独自のUI/UXおよび車両制御を統合したMBUXナビゲーションを搭載しています。
さらに、複数の生成AIを1つに統合したMBUXバーチャルアシスタントなど、機能面において大幅なアップデートが行われています。
外観は、同社のデザイン思想である「Sensual Purity」を電動化とデジタル時代に合わせて進化させ、伸びやかなホイールベース、低く流れるルーフライン、ショートオーバーハングによるプロポーションが特徴です。
また、CLA シューティングブレーク with EQ Technologyでは、後方へ伸びるルーフラインと広いラゲッジスペースを組み合わせたモデルとなっており、日常使いからレジャーまでの実用性を備えています。
フロントグリルには、142個のLEDを用いたイルミネーテッドメルセデス・ベンツパターンパネルを搭載し、ヘッドライトとリアコンビネーションランプにもスリーポインテッドスターをモチーフとしたデザインが採用されています。
パワートレインは、リアアクスルに搭載された永久磁石同期モーターを主駆動とし、発進時の加速と高速走行時の効率を両立する2速EVトランスミッションを組み合わせます。
ラインナップのうち、容量85.5kWhの大容量バッテリーと最高出力200kWのモーターを搭載する「CLA 250+」グレードでは、一充電走行距離はWLTPモードで最大771kmと、日本で展開される同社のEVにおいて最長の数値を記録しました(4ドアクーペ仕様)。
また、電動パワートレインやバッテリーの排熱などを活用するマルチソースヒートポンプを採用し、暖房に必要な電力を従来の約3分の1に抑えています。
さらに、車体前部には1930年代以来となる容量101リッターのフロントトランクを装備しています。
減速時には最大200kWの回生電力を生み出す新しいワンボックスブレーキシステムが搭載されているほか、車外へ電力を供給できる外部給電機能(V2L)にも対応します。
安全装備としては、最新の運転支援システム「MB.DRIVE」や、同セグメント初となる前席用センターエアバッグが標準装備されており、衝突安全性や運転支援機能において、Euro NCAPの最高評価である5つ星を獲得しています。
シューティングブレークは荷室容量の大きさも魅力で、通常時455リッター、最大で1290リッターのスペースを確保しています。
ボディサイズは、全長4725mm×全幅1835mm×全高1470mm、ホイールベース2790mmです。シューティングブレークでは全高が5mm高くなります。
車両本体価格は、CLA with EQ Technologyが668万円から775万円、CLA シューティングブレーク with EQ Technologyが691万円から798万円です(いずれも消費税込み)。全モデルがクリーンエネルギー自動車導入促進補助金の対象となっており、98万円の補助金が適用可能です。
ついにデビューしたCLAのEVモデルに関するユーザーからの反響について、8月下旬に首都圏の正規ディーラーに問い合わせてみました。
「現時点ですと、先行して発売されたハイブリッドモデルの方に需要があります。
お客様のなかには『ガソリンスタンドが自宅から離れたところにしかないので、EVが設定されて助かる』といったお声もいただきました。
都市部ではガソリンスタンドがどんどん閉鎖されていますし、24時間営業ともなればかなりの距離を移動しなければならない場合もあります。ご高齢の方ですと、それ自体が負担になってしまう場合もあります。
その点、EQ Technologyモデルであれば、ご自宅に充電設備があればガソリンスタンドに行く必要がなくなります。
お客様のライフスタイルや駐車場事情に併せて、ハイブリッドモデルかEVモデル、最適な方をお選びいただけるラインナップをご用意しております」
他の正規ディーラーにも問い合わせてみました。
「『補助金を組み合わせるといくらくらいになるのか知りたい』といったお問い合わせいただいております。
クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)98万円が適用され、東京都の場合はさらに70万円の補助金が加わります。そうなると、実質的には約500万円の価格となります。
補助金をうまくご活用いただくことで、ハイブリッドモデルよりも価格を抑えてご購入が可能です」
ユーザーとライフスタイルやこだわりたいポイントがうまくマッチングすれば、これほど魅力的なクルマはなかなか見つからないかもしれません。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。












































