新型「パジェロ」発表! 20年ぶり“全面刷新”で「三菱のクロカン」完全復活! 2タイプの“顔”が選べる! 全長4.9m「“7人乗り”ボディ」に超パワフル「ターボディーゼル」搭載! 超豪華インテリアには「ヤマハの技術」も導入!
三菱自動車工業(以下、三菱)は2026年9月2日、クロスカントリーSUV「パジェロ」のフルモデルチェンジを発表し、新型モデルを世界初披露しました。2026年度中に販売を開始する予定です。通算5代目となる新型は、一体どのようなモデルに生まれ変わったのでしょうか。
20年ぶりのフルモデルチェンジ! 三菱「“新型”パジェロ」世界初披露
2026年9月2日、三菱自動車工業(以下、三菱)はクロスカントリーSUV「パジェロ」のフルモデルチェンジを発表し、新型モデルを世界初披露しました。
三菱を代表する車種として長くブランドを牽引したパジェロは、1982年に初代モデルが誕生しました。四輪駆動車「三菱ジープ」から受け継いだ優れた悪路走破性能と、乗用車のような都会的デザインを両立させたのが大きな特徴です。
1991年に発売された2代目は、当時のRVブームを追い風に新車販売台数で首位に立つほどの大ヒットを記録。荷物を積んでスキー場やキャンプ場へ向かうレジャーの定番として、確固たる地位を築き上げました。その後も進化を続け、1999年には洗練されたフォルムを持つ3代目が、2006年には2代目の面影を残す4代目がデビューを果たしています。
歴代モデルを通じ、世界170以上の国や地域で累計329万台を販売した名車でしたが、2019年8月をもって国内向けの生産を終了。さらに2021年には海外向けの生産も打ち切られ、39年におよぶ長い歴史に幕を下ろしたのです。

しかし今回、2006年に登場した4代目から実に20年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型パジェロが発表されました。
三菱は新型の復活に際し、初代モデルから培ってきた悪路走破性・信頼性と、快適性・扱いやすさを両立させるという商品思想を継承・進化させながら、新世代のフラッグシップモデルにふさわしい上質さを付加し、全方位にわたって大幅に進化させたと説明します。
新型パジェロのボディサイズは、全長4920mm×全幅1925mm×全高1910mm、ホイールベースは2870mmで最低地上高は230mmです。乗車定員は7人で、車両重量は2460kgに設定されています。
エクステリアは、初代モデルから受け継ぐ水平基調でスクエアなプロポーションをベースに、力強いフェンダーや立体的なボディへと進化しています。
フロントフェイスは剣道に通じる内面の強さを表現しており、グリルには精巧な「横桟タイプ」と、機能美や高強度をイメージさせる「ハニカムタイプ」の2種類を設定し、そこに先進的なT字型ヘッドランプを組み合わせています。
また、サイドにも初代(3ドアモデル)のロールバーに着想を得たCピラーを、リアには背面タイヤを想起させるヘキサゴンモチーフを採用しています。
ボディカラーには、重厚感のある金属を彷彿とさせる「アーマーカッパーメタリック」と、精緻さや機能美を象徴する「ファントムブルーメタリック」の2つの新色を用意しました。
室内は、3列7人乗りのシート配置を最適化し、全席で快適に過ごせるゆとりある居住空間を確保。運転席は視点を高くして操作性を向上し、2列目は150mmスライドとタンブル機構により乗降を容易にし、3列目も大人が余裕をもって着座できる空間を備えます。
内装は、水平基調のインストルメントパネルを取り入れて、視認性の高い2枚の14.3インチ大型ディスプレイからなる「モノリスディスプレイ」には、伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーターなど、パジェロらしさを感じさせる直感的なグラフィックスを搭載しています。
インパネやドアトリムには日本の伝統工芸「木目込み」から着想を得た縫製技法によるソフトマテリアルを使用。インテリアカラーには、自然素材の風合いと汚れの目立ちにくさを両立した「キャメル」をベースに採用し、ブラックとの2トーンカラーにすることで、力強いエクステリアとの調和を生み出しました。
また、フロントや前後ドアへの遮音ガラスの採用や、ボディ各部にも対策を行い、風切り音やエンジン音の侵入を抑制し、全席で快適に過ごせる、静かで上質な室内空間を実現しています。さらにシートベンチレーションや3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンも装備するなど、快適性も高めています。
パワートレインには、ワイドレンジのシングルVGターボを採用した専用開発の2.4リッタークリーンディーゼルエンジンに新開発の8速オートマチックトランスミッション(スポーツモード付き)を組み合わせ、最高出力150kW・最大トルク480Nmを発揮します。
フレーム形式は、過酷なラリーでの実績を基にした軽量かつ高剛性なラダーフレームを採用し、優れた操縦安定性と耐久性を確保。サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアに新開発の5リンク式リジッドを備え、高い悪路走破性と自然なハンドリングを実現しました。
駆動方式は2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギヤ+センターデフロック)の4つのモードを選択できる4WDシステム「SS4-II」を用意。
車両運動統合制御システム「S-AWC」によりAYC(アクティブヨーコントロール)、ASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を統合制御し、走行状況に応じて4輪の駆動力と制動力を最適化します。
さらに、走行シーンに合わせた7つのドライブモードを設定しているほか、ブレーキには18インチローターと電動ブースターを搭載しています。
安全装備も充実しており、予防安全装備として歩行者や二輪車を検知する衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や踏み間違い防止アシスト(EAPM)に加え、車線逸脱を防ぐ緊急時車線維持支援(ELA)、交差点での死角を補う前進時交差車両検知警報(FCTA)を搭載しています。
運転支援技術としては、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」が車間距離と車線維持を自動制御し、長距離運転をサポートします。また、乗員保護として、前席のセンターエアバッグを含む計8つのSRSエアバッグを三菱車として初めて採用しました。
視界支援システムには、4つのカメラ映像と3Dモデルを合成し、周囲の状況をリアルタイムに表示する「3Dマルチアラウンドモニター」を搭載。さらに、悪路走行時には車両前方や下部の死角を映し出す「フロントアンダーフロアビュー」が特定の4WDモード(4HLcまたは4LLc)と連動して自動起動し、日常の駐車からオフロードまで安全な状況確認をサポートします。
そのほかにも、スマートフォンでのエアコン操作や車両状況の確認などができる「MITSUBISHI CONNECT」や、ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」なども搭載しています。
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三菱の岸浦恵介 取締役代表執行役社長 兼 COOは、20年ぶりに全面刷新した新型パジェロに対する意気込みについて、次のようにコメントしています。
「当社の2030 年代に向けた中長期ビジョンでは、『尖った商品・ブランドの強化により、お客様満足と企業価値の向上』をテーマに掲げ、三菱自動車らしさに磨きをかけてまいります。その第一弾となるのが新型『パジェロ』であり、この後に続く『パジェロ』シリーズをはじめ、すべての三菱車を牽引していくフラッグシップモデルです」
同社の新たなフラッグシップモデルとして生まれ変わった新型パジェロは、生産拠点であるタイを皮切りに、2026年度中に日本、オーストラリアへ投入した後、次年度以降はアセアンや中南米および中東など、世界約100か国へ順次展開していく計画とのことです。
Writer: くるまのニュース編集部
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