トヨタ「カムリ」約3年ぶりに復活! 新世代11代目の“右ハンドル仕様”を米国から輸入して再販へ! ディーラーに聞いた最新状況とは!

一度は生産終了となったトヨタのセダン「カムリ」が、米国からの輸入車として日本市場で復活します。トヨタの販売店に最新の情報を聞いてみました。

「カムリ」約3年ぶりに復活!

 トヨタのセダン「カムリ」が、約3年ぶりに日本市場へ復活を果たします。
 
 日本語の「冠(かんむり)」を由来に持つカムリですが、日本国内では10代目モデルが2023年12月をもって生産終了となっていました。

 その後、北米市場では一足早くフルモデルチェンジを果たした11代目がデビュー。今回、その11代目がついに日本へ導入されることになります。

 この復活を可能にしたのが、2026年2月16日に施行されたアメリカ車向けの新制度(FMVSS準拠・左ハンドル車の特例認定)です。トヨタはこの制度を活用し、北米モデルの「ハイランダー」や「タンドラ」といった車種の日本導入も進めています。

 これらのモデルは、まず「トヨタモビリティ東京」限定で先行販売をスタート。2026年夏以降に順次オーダー受付を開始し、全国の販売店へと取扱店舗を拡大していく予定です。

「カムリ」約3年ぶりに復活!
「カムリ」約3年ぶりに復活!

 新型カムリについては、ケンタッキー州のTMMK(Toyota Motor Manufacturing Kentucky)で生産され逆輸入されますが、ハイランダーとタンドラが使っているアメリカ車向けの新制度ではなく、型式認定を受けての本格導入になります。

 右ハンドル化はもちろん、保安基準や衝突安全基準、排出ガス・騒音規制、灯火類など日本の法律や規制をクリアした日本仕様になります。

 新型カムリの発表時期については「2026年9月上旬」という噂も流れています。一方で、2026年6月5日に富士スピードウェイで開催された「スーパー耐久シリーズ2026 第3戦 NAPAC富士24時間レース」のイベントにて、豊田章男会長と中嶋裕樹副社長が新型カムリを「2026年秋に日本発売する予定」と明かしました。「今秋」という表現を考慮すると、必ずしも9月上旬とは言い切れない面も残ります。

 そこで、8月末時点に関東地方にある販売店へ話を伺うと、まだ公式な先行予約は始まっていないと現状を語る一方で、「都内の一部店舗では、内々の先行予約をスタートしているという情報も耳にしています」と明かしてくれました。

 トヨタ(トヨタ販売店)では、多くの車種で発表(あるいは生産開始)の約1か月前から予約注文をスタートさせるのが通例ですが、カムリに関しては必ずしもそのパターンに当てはまらない模様です。

「すでに先代カムリのオーナー様からは多数のお問い合わせをいただいており、口頭レベルでは『9月上旬発売が有力です』とお伝えしています。ただ、社内で導入準備や事前の意向確認は進んでいるものの、8月下旬時点では正式な価格や仕様をお伝えしたり、正式受注を取ったりできる段階には至っていません」

 正式な受注開始時期について明確な回答は得られませんでした。

 ここからは筆者(塚田勝弘)の考察となりますが、米国生産かつ船便での輸送となるため、確実な納期が読めない段階での早期オーダー受付を控えているとも考えられます。特に注文が集中する発表直後は、各販売店への割り当て台数が絞られるケースも十分に想定されるでしょう。

 販売店が既存ユーザーへ伝えている内容を整理すると、新型カムリも従来どおり「クラウン(セダン)」の下のクラスを埋めるミドルサイズセダンという立ち位置で間違いありません。

 改良版の「GA-K」プラットフォームを採用した北米仕様のボディサイズは、全長4915mm×全幅1840mm×全高1445mm、ホイールベースは2825mm。日本仕様もほぼ同等スペックで登場すると見られます。

 全幅が1850mm以内に収まっている点は、パレット制限のあるマンションの立体駐車場などを利用する日本のユーザーにとっても朗報といえます。

 まるで当初から日本導入を見据えていたかのように、先代からの全長拡大を30mmにとどめたパッケージングは見事です。

 パワートレーンも北米仕様を踏襲し、2.5リッター直列4気筒DOHCエンジンに第5世代「THS(トヨタハイブリッドシステム)」を組み合わせた構成が有力視されます。駆動方式はFFと4WD(E-Four)の2種類が用意される見込みですが、これらは正式発表を待ちたいところです。

 サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンを採用。さらに、構造用接着剤やスポット溶接の増打によるボディ剛性強化をはじめ、サスペンションジオメトリーの最適化、最新世代の電子制御ブレーキ、NVH(振動・騒音)対策の遮音材追加といったアップデートが期待されます。

 指定ガソリンについても気になる点です。11代目カムリの北米仕様は「87 AKI以上(おおむね91 RON相当)」と規定されています。日本のJIS規格におけるレギュラーガソリン(RON 89以上・実売90~91程度)と同等水準であることから、日本仕様もレギュラーガソリン指定で登場する公算が大きいでしょう。

 口頭レベルで先代ユーザーに伝えられている話を整理すると、グレード構成は、国内トヨタの標準的な体系に倣い、標準グレード「G」と上級グレード「Z」(または「G“レザーパッケージ”」)の2本立てとなることが濃厚です。「G」には17インチまたは18インチのアルミホイール、標準型LEDヘッドライト、ファブリックと合成皮革のコンビシートなどが標準装備されると見込まれます。

 上位の「Z」では、18インチまたは19インチホイールに加え、アダプティブハイビーム付きLEDヘッドライト、本革シート、12.3インチメーター&大型センターディスプレイ、パノラミックビューモニターなどが設定されるでしょう。

 予防安全パッケージは、操舵アシスト機能を含む最新の「Toyota Safety Sense(レベル2相当)」を全車に標準化。あわせてコネクティッド領域でのSDV(ソフトウェア定義車両)化にも部分的に対応してくると見られます。なお、高度運転支援が「レベル2+」やそれ以上に引き上げられるかについては、現時点では判断が分かれるところです。

 ボディカラーは、国内市場で定番人気を誇るホワイトパール系、シルバー系、ブラック系の3色を中心に展開されることが予想されます。

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Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

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