軽自動車販売トップのホンダ「N-BOX」と2位スズキ「スペーシア」 燃費から装備まで徹底比較
燃費はハイブリッドの「スペーシア」が優位
「N-BOX」は最高出力58PS/最大トルク6.6kg-m(ターボ車は64PS/最大トルク10.6kg-m)を発揮する直列3気筒「S07B型」エンジンで、アイドリングストップ機能を持ち、JC08モード燃費は27km/L(4WD車は25.4km/L、ターボ車は25.6km/L、4WDターボ車は23.4km/L)です。
「スペーシア」は最高出力52PS/最大トルク6.1kg-mの直列3気筒「R06A型」エンジンに、最高出力3.1PS/最大トルク5.1kg-mの「WA05A型」モーターがアシストする、アイドリングストップ装置付きのマイルドハイブリッドとなっています。「HYBRID G 2WD車」のJC08モード燃費は30.0km/L、「HYBRID X」が28.2km/L(4WD車は26.4km/L)です。
カタログ燃費の差は、必ずしも実用燃費の差にならない場合もありますが、毎日の買い物で短距離を頻繁に使うような方には、モーターアシストのある「スペーシア」のほうが優位になるでしょう。
先進安全装備は互角も普段遣いでは「スペーシア」に軍配
全タイプに安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備している「N-BOX」は、平成29年度自動車アセスメントの予防安全性能評価において、最高ランクの「ASV++」を獲得。交通事故防止対策の一環として政府が普及啓発している「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当しています。
一方、「スペーシア」は予防安全技術「スズキ セーフティサポート」を全タイプにメーカーオプションとしています。搭載したモデル(デュアルセンサーブレーキサポート・全方位モニター搭載車)は「ASV++」を獲得していますし、「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当します。
両車ともに自動ブレーキ機能に加え、走行中の車両姿勢の安定化を図る機能も持っていますので、大きな差はないと考えて良いです。
「スペーシア」の「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」には、車速やシフト位置、「デュアルセンサーブレーキサポート」の警告などがフロントガラスに投影される「ヘッドアップディスプレイ」を装備できます。
また、軽自動車初となる車両を斜め上から見たような「室外視点」と、運転席から車体を透かして見たような「室内視点」を切り替えて3D表示できる「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」も選択できます。
「N-BOX」はこのような装備は装着できませんが、前車追従型クルーズコントロール「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」が標準装備されていて、頻繁に高速道路を使う方には、疲労軽減に有効なものとなっています。