約59万円! スズキ「最安の“ちいさすぎるSUV”」がスゴい! 全長3.5m級の背高ボディ&タフなSUV顔に“5速MT”もアリ! 1リッター「デュアルジェット」搭載の「エスプレッソ」印国モデルとは
インドで販売されているマルチ・スズキ最安の新車が、SUV顔のコンパクトカー「エスプレッソ(S-PRESSO)」です。全長3.5m級で5速MTも選べるこのコンパクトな一台は、日本円で約59万円から狙えるといいます。一体どのようなモデルなのでしょうか。
マルチ・スズキで“いちばん安い新車”は全長3.5mの「ミニSUV」
スズキがインドで販売する「エスプレッソ(S-PRESSO)」は、全長3.5m級の5ドアハッチバックでありながら、背の高いSUV風のスタイルをまとうコンパクトカーです。日本には導入されておらず、現在はマルチ・スズキのラインアップで最も安価な新車となっています。
手がけるのは、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディアです。発売は2019年9月。主なターゲットは若年層で、デザインを重視する若い顧客への訴求を狙って投入されました。
その背景にはインド特有の市場構造があります。2018年度の乗用車市場は約337万台で、そのうち約6割を全長4m未満のコンパクトカーが占めていました。生産はマネサール工場が担当します。
その後、2022年7月に改良を実施。新世代Kシリーズの1リッター・デュアルジェット/デュアルVVTエンジンとアイドリングストップ機構を採用し、燃費性能を向上させました。
プラットフォームには、高剛性の「HEARTECT(ハーテクト)」を採用しています。1リッターエンジンとの組み合わせにより、優れた燃費性能と走行性能を実現したとしています。
エクステリアは「エスクード」などに代表される、スズキのSUVの流れを汲んだデザインです。存在感のあるフロントバンパーに台形モチーフのグリル、ウィンカーを掴むように配置したヘッドランプを組み合わせ、タフな印象に仕上げられています。
フロントからリアにかけてデザインイメージを統一し、どの角度からでも一目でエスプレッソと分かるようにした点も特徴です。背の高いボディと組み合わせ、コンパクトカーながら存在感を主張します。
ボディサイズは全長3565mm×全幅1520mm×全高1553mm〜1567mm、ホイールベースは2380mmです。現行のスズキ「クロスビー」と比べると全長は195mm短く、全幅は150mm狭いサイズで、軽自動車規格の上限に対しては全長が165mm、全幅が40mm大きくなります。

インテリアは丸型のセンターコンソールを採用し、デジタル表示のセンターメーターを配置。室内空間を確保しながら、大型スーツケースも収納できる荷室を設けています。
装備面では、上位仕様に7インチのタッチスクリーン「スマートプレイ スタジオ」を設定し、スマートフォン連携にも対応します。安全装備として、デュアルエアバッグ、EBD付ABS、リバースパーキングセンサー、ESPなどを設定しています。
パワートレインは、アイドリングストップ機構を備える1リッター直列3気筒「K10C」デュアルジェット・デュアルVVTエンジンです。最高出力49kW(約67PS)・最大トルク89N・mを発生し、トランスミッションは5速MTとAGS(オートギアシフト)を用意。駆動方式はFFです。
公称燃費は、AGS車が25.30km/L、5速MT車はVXi/VXi+が24.76km/L、Std/LXiが24.12km/Lです。工場装着のS-CNG(圧縮天然ガスとガソリン、両方の燃料を使用可能)仕様も設定されており、燃費は32.73km/kg、トランスミッションは5速MTとなります。
価格は34万9900ルピー(1ルピー=約1.7円換算で約59万円。2026年8月中旬時点、以下同)から。ガソリン車6仕様とS-CNG車2仕様の計8仕様を設定し、最高価格となるガソリン車「VXi+(O)AGS」でも52万4900ルピー(約89万円)です。
2025年9月には税制改定によって価格がさらに引き下げられました。インドでは同月22日から、排気量1200cc以下かつ全長4000mm以下のガソリン車などに適用されるGST(物品・サービス税)が28%から18%へ引き下げられています。エスプレッソは仕様により最大12万9600ルピー(同約22万円)値下げされました。
注目は、これによって最廉価モデルが入れ替わったことです。改定前は「アルトK10」の最廉価仕様が42万3000ルピー、エスプレッソが42万6500ルピーでしたが、改定後はエスプレッソが34万9900ルピー、アルトK10が36万9900ルピーとなり、順位が逆転しました。
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現在、エスプレッソの日本市場への導入は正式にアナウンスされていません。全長3.5m級のコンパクトなボディにSUVを意識したデザインを組み合わせ、5速MTも選べる、日本では見られない個性的な構成のモデルです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






















