アラフィフの胃袋が悲鳴!? 朝4時からテンコ盛りの「バイパススタミナ定食」を食ったら…脳みそまで覚醒した!【福島・二本松バイパスドライブイン】
昭和という時代の“空気感”を色濃く残すドライブインは、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回は、NHKの「ドキュメント72時間」でも絶賛された「二本松バイパスドライブイン」(福島県二本松市)を訪れ、“孤独の東北旅”を乗り切るスタミナを補給してみました。
24時間営業の“眠らないドライブイン”がまさかの……
高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。
その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。
福島県を南北に貫く大動脈、国道4号沿いにたたずむ「二本松バイパスドライブイン」は、ほぼ24時間営業でドライバーの胃袋を満たしている“昭和のドライブイン”。
近年ではNHKの「ドキュメント72時間」や、舘ひろしさん主演の映画「免許返納!?」の舞台になり、“バイドラ”という愛称も全国的に知られるようになりました。
創業は1972年(昭和47年)。コンビニや「道の駅」がなかった時代、365日24時間フル回転していた同店は、トラックドライバーにとってのオアシスであり、時には“実家”のような存在だったに違いありません。
「ぐるり東北旅」(という名の取材行脚)の序盤だった筆者(のぐちまさひろ)は、同店で遅めの夕食を取り、駐車場で仮眠させてもらって深夜の高速道路を走る予定でした。
到着時刻は火曜日の22時30分。暗闇の中で浮かび上がる様子に「ほっ」とし、入口へと足を運ぶと、なんと「準備中」という張り紙が……!
![人気メニューの「バイパススタミナ定食」(890円)![Photo:のぐちまさひろ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/08/20260826_NIHONMATSU_BYPASS_DRIVE-IN_000.jpg?v=1787715796)
よくよく見ると、この日はスタッフ不足のため、営業を“一時停止”して午前4時00分頃に再開するとのことでした。
とはいえ、ここまで来て引き下がるわけにはいきません。予定外だった車中泊仕様へ愛車を模様替えしつつ、トラックの走行音をBGMにして、ひとまず眠りについたのでした。
昭和レトロなアメージング空間は、早朝から全開!
そして時刻は早朝の4時。スマホの目覚ましが鳴り、ぼーっとした頭とぎこちなく動く体とともに、再び入口へと足を運びます。
今度は「準備中」の張り紙も外されていて、5時間ほど眠っていた“バイドラ”も目を覚ましていました。
驚くことに、すでに2組のお客さんが。その一方、スタッフさんの姿は見えません。ならばと、寝起きで“ふらふら”しながら店内を散策してみます。
店内は、テーブル&ソファ席、小上がりの座敷で構成。厨房がチラリと目に入る壁には、いかにもエネルギーをもらえそうなメニューが連なっています。レジ周りには、「ドキュメント72時間」の記念グッズや、“オリジナルグッツ”などが並んでいます。
さらに奥へと歩みを進めると、「サウナ」や「おふろ」の文字が!
実はこれらも現役バリバリ。サウナ/水風呂/休憩室が揃う、昭和臭むんむんの空間で、非日常的なととのいを楽しむこともできるのです。
飲食スペースに点在するUFOキャッチャーやゲーム機は、奥の部屋にもずらり。いずれも寝起きでは直視できないほど、まばゆいばかりの光を放っていました。
頭の中までクリアに晴れ渡っていく美味しさ!
少しずつ覚醒していく中、悠然と歩くスタッフのお母様に声がけし、オーダー&会計を済ませます。
時刻は早朝の4時すぎ。普通なら「朝定食」(720円)や「納豆定食」(690円)なのですが、担当編集の「えっ、それは違うでしょ」という反応が頭をよぎり、人気メニューの「バイパススタミナ定食」(890円)をオーダーしてみました。
店内や窓の外をぼーっと眺めながら、待つこと10分ほど。
到着した“バイスタ定”は、豚バラ&豚ホルモン&野菜を味噌ダレで炒めた一皿に、テンコ盛りのご飯と味噌汁、漬物を添えた“腹ペコドライバー御用達”といった佇まいです。
ちなみに、定食系のご飯や味噌汁は「おかわり自由」です。
甘辛く濃厚な味噌ダレは、パンチが効いている一方で、意外にも寝起きの舌や胃袋にもやさしく馴染んでいきます。そして、ムニュムニュの豚ホルモンやシャキシャキ野菜を咀嚼していくうちに、薄曇りだった頭の中がクリアに晴れ渡っていきます。
とはいえ、アラフィフの体は正直。テンコ盛りのご飯が、ボディブローのように体を重くしていきます。
自分でも明らかにペースダウンしているのが分かる中、最後の力を振り絞って完食。
スポーツシーンでは、ウォームアップで心拍数を上げておくことが、本番でのパフォーマンス発揮につながると言われますが、早朝の“バイスタ定”にも同じような効果(!?)があるかもしれません。
「変わらずそこにあり続ける」という実家のような安心感
眠気が吹き飛び、夏を乗り切るパワーも注入したところで、クルマ旅をリスタート。
本当なら「サウナ」や「おふろ」でグダグダしたいところでしたが、各地を取材しつつ、今日中に約450km先の「青森スプリングリゾート」にチェックインするためには、のんびりしている余裕はありません。
すでに空が明るくなり始めた店の外では、出発の準備をしているトラックドライバーやツーリスト、ランニングする人の姿も。
数時間前は“眠っていた”バイドラも、いつもの日常を取り戻しています。
思いがけず一夜をともにすることになった「二本松バイパスドライブイン」。
がっつり食べて、どっぷり休んで、サウナでもととのえるこの場所は、「変わらずそこにあり続ける」という実家のような安心感が最大の魅力なのかもしれません。

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■二本松バイパスドライブイン
所在地:福島県二本松市杉田駄子内48
営業時間:24時間営業(※一時休業の時間帯あり)
定休日:なし
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。
















































































