ディーラーに行かずに複数メーカーは試乗可能? クルマ選びの課題解決なるか 乗り比べサービス「carjany」とは
新車の購入検討時、実際に乗って使い勝手を確かめたいと考える消費者は少なくありません。複数メーカーの乗り比べを可能にするサービス「Carjany(カージャニー)」が展開されています。本記事では、ユーザー向けサービスの内容と、自動車販売業界の課題を解決する独自のビジネスモデルについて解説します。
クルマ選びの課題解決なるか 乗り比べサービス「carjany」とは
クルマを選ぶ際、実際に乗って使い勝手を確かめたいと考える消費者は少なくありません。
しかし複数メーカーの店舗を回る手間や、短時間の試乗では、日常の利用シーンを把握しづらい課題があります。
これらの悩みを解決すべく、ショッピングモールを拠点に新型車の乗り比べを提供するのがCarjanyです。同サービスの機能と、自動車ディーラーを支援する仕組みを取材しました。

クルマを購入する際、実車に乗って検討する工程は重要視されています。しかし、複数のメーカーを比較したい場合、それぞれのディーラーへ足を運ぶ手間がかかります。
また、ディーラー周辺を数十分走行するだけでは実際の使用感が分かりにくく、営業担当者が同乗することで緊張を伴うという消費者の声が存在します。
そんなユーザーの課題について、Carjanyの代表取締役 渡邊裕太氏は「従来のディーラーに行って営業を受けながら試乗するのは、個人としてなかなかストレスのかかるプロセスだと感じていました。もっと気軽に、自分の試したい場面でしっかり試すことができれば、より納得できるクルマ選びができると考えました」と語ります。
ユーザー目線に立った際、一つの場所で複数メーカーの車両にまとめて乗りたいという需要に応える形で誕生したのが「Carjany」で、「クルマ選びをらしく、楽しく、スマートに」というコンセプトを掲げています。
従来はディーラーへ赴き、営業を受けながら試乗する形式が一般的でした。しかし、Carjanyではショッピングモールに赴くことで、メーカーを横断して長時間の試乗が可能となります。
利用料金は平日1車種1日で2750円(税込)から設定されており、週末の乗り比べプランなども用意されています。
予約手順はシンプルに設計されており、スマートフォンから、拠点の選択、乗りたい車両の選択、ショッピングモールの選択、日時の指定、決済情報の入力という5つのステップで完結。
利用用途としては、2列目や3列目のシートアレンジの確認、家族の送迎シミュレーションなど、日常生活に即した使い勝手の検証が多く見られるようで、1日から最大7日間まで貸し出し可能であり、自身の生活環境で長期間試すことができます。

また用意されている車両は、ファミリー層の利用を想定したミニバンやSUVが中心です。
ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナなどのミニバンから、フォレスターやCX-5などのSUV、N-BOXやデリカミニなどの軽自動車まで、幅広いメーカーの最新モデルが揃っています。
ラインナップについて渡邊氏は「最新のクルマをいかにディーラーから借り、ユーザーへ貸出しできるかがポイントです」と説明します。
また、「私たちが社会に知ってもらいたいクルマを置くこともあります。例えば電気自動車など、なかなか触れる機会がないクルマに気軽に触れていただき、買い替えの選択肢が広がる可能性も考えています」と、新たな関心を喚起する工夫も行われていることを明かしました。

これらの車両を配備する拠点として、全国展開を見据えて選ばれたのがイオンモールなどのショッピングモールです。
渡邊氏はこの判断について「30代から40代のファミリー層が家族と一緒にクルマを選びたいと考えたとき、最適な場所はショッピングモールだと考えました」と説明します。
この提携はショッピングモール側にも利点をもたらしています。立体駐車場の遠方など、通常は利用率の低い区画を貸し出すことでデッドスペースを収益化できます。
さらに、車両の貸出と返却のために利用者が施設を最低2回は訪れるため、純粋な集客および施設内の消費活動へ貢献する仕組みが構築されています。











