好みの香りで車内をリラックス空間に やりすぎるとクルマの価値を下げる!?
値段も安く手軽に買えるカー用品のうちのひとつは芳香剤です。その一方であの匂いが苦手な人もいます。そこで、自分専用の香りを考えてみてはいかがでしょうか。
匂いが強すぎる市販の芳香剤ではなく自作してみては
値段も安く手軽に買えるカー用品のひとつ「芳香剤」。クルマが納車されたら自動車独特の匂いが気になり、芳香剤を最初にそろえたという方も多いと思います。
しかし、クルマに芳香剤を一度使ってしまうと、その香りなかなか車内から抜けず「クルマの匂い」として定着してしまいます。芳香剤の香りが苦手という方も少なくありません。しかも、お店でしっかり選んだ好みの香りだったはずなのに、しばらくすると違う香りに感じることもあります。
どうして車内の香りはどうして変化するのか、その理由をアロマの有資格者に聞いてみると、「内装は匂いを含みやすい素材が多い」とのことでした。
たしかに車内には厚手のスポンジを含むシートや天井の生地、フロアに敷き詰めてあるカーペットなど、匂いがしみこみやすい素材ばかりです。そこに様々な匂いが染み込んでしまい、匂いが混ざってしまうこともあるようです。
昔ながらの芳香剤が支持される一方で、市販の芳香剤に違和感を持っているユーザーも多くいます。ネット通販のランキングでは、消臭効果をうたった芳香剤が人気の上位を占めている例もあります。そこで、市販の香りが嫌なら、自分で好みの香りがする芳香剤を作ってみるのはいかがでしょうか。
前出のアロマの有資格者に聞くと「香りのするものであれば、何でも代用ができる」とのことです。目的別におすすめの香りを聞いてみました。
──渋滞でイライラしそうなときに有効な香りはありますか。
有名な香水である「シャネルNo.5」の原料のひとつ「イランイラン」や、ハーブティにも使われる「ローマンカモミール」がおすすめです。リラックス効果などが期待できます。
──運転の集中力を高めたいときは、どういう香りがいいのでしょうか。
調味料として使われるハーブの「レモングラス」や、コアラの大好物である「ユーカリ」がおすすめです。「ユーカリ」は塗り薬「メンソレータム」の原料のひとつでもあるハーブで、爽快感とリフレッシュの効果があります。
──たまにしか運転をしないような人が、運転の緊張を解くようなものはありますか。
柑橘系でオレンジの花のオイル「ネロリ」がおすすめです。また、バニラエッセンスのような香りの「ベンゾイン」もいいでしょう。「ベンゾイン」は「ベンジャミンガム」とも呼ばれています。どちらも緊張を和らげる効果がある香りです。
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実際の作り方としては、使い切った液体芳香剤の空き容器にアロマオイルや香水を入れたり、固形芳香剤の空き箱に砕いたアロマ線香を入れたりなどが考えられます。香りについても、ひとつだけではなく組み合わせて使ってみる方法もあります。
注意することは、香りを楽しむには車内は清潔に保っておくことが前提となります。いやな匂いが残っている車内に、新たな香りを足しても希望どおりの香りにはなりません。香りを上書きするために香りを強くすると、従来ながらの芳香剤と変わらないばかりか、かえって不快なものになってしまう可能性もあります。
こうした注意を踏まえ、自分好みの芳香剤を作ってみてはいかがでしょうか。