「スピード違反」じゃなかった!? 2026年上半期に「一番捕まった交通違反」とは? 減少傾向も検挙数は1日あたり“約1.3万件”
警察庁は2026年上半期における交通事故の発生状況や、交通違反の取り締まり件数などについて公表しました。一体どのような取り締まりが多かったのでしょうか。
検挙件数のランキングから見る、ドライバーが注意すべき交通違反は?
警察庁は2026年7月31日、2026年上半期(1月~6月)における交通事故の発生状況や、交通違反の取り締まり状況などについて統計を公表しました。
それによると、2026年上半期における交通事故の死者数は1162人で、前年同期比+1人と横ばい状態だったほか、75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数が2年連続で増加しました。
さらに交通違反の取り締まり件数(駐車違反関係も含む)は231万2344件であり、前年の上半期と比べて13万3600件減少しています。
とはいえ、1日あたりに換算すると約1万3000件の交通違反が検挙されていることとなり、依然として多い状況がうかがえました。
では、どの交通違反の検挙件数が多かったのでしょうか。

まず、最も検挙された交通違反は「一時不停止」の53万5962件で、全体の23.2%を占めました。基本的に一時停止の道路標識は左右の見通しが悪く、車両同士の出会い頭事故が発生しやすい交差点に設置されるケースが多いため、停止線の手前でしっかり停止することが重要です。
なお警察は、見通しの悪い交差点においては「1.停止線での停止」「2.見せる停止」「3.確認の停止」という三段階停止を推奨しています。はじめに1の停止線で止まった後、ゆっくりと前進し、クルマの先端を交差点へ少し出して自車の存在を知らせるのが2の見せる停止です。
次に、左右の確認ができる位置まで進んで再び停止し、そこで安全確認をすることを3の確認の停止と呼びます。このように段階的な安全確認をすることが、車両や歩行者との事故防止に役立つといえるでしょう。
また、一時停止に次いで検挙件数が多かった交通違反は「最高速度違反」の38万1066件で、全体の16.5%を占めました。
ちなみに、超過した速度別の検挙件数は以下のようになっています。
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時速50キロ以上…5473件(最高速度違反全体の約1.4%)
時速30キロ以上50キロ未満…4万4902件(約11.8%)
時速25キロ以上30キロ未満…8万7707件(約23%)
時速20キロ以上25キロ未満…12万1851件(約32%)
時速15キロ以上20キロ未満…12万1114件(約32%)
時速15キロ未満…19件(約0.005%)
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つまり、「時速15キロ以上25キロ未満」の速度超過の検挙件数が多い傾向にある一方、時速15キロ未満の速度超過についてはほとんど検挙されていない現状があります。
これに関して、スピードメーターには一定の誤差が生じることが考慮された結果、積極的な取り締まりがおこなわれていないものとみられます。
しかし、法令上は道路の最高速度を時速1キロでも超過すれば厳密には交通違反に当たります。安全のためにも、決められた速度を守る意識を持つことが大切です。
そして、3番目に多かったのが「放置違反金納付命令件数」の31万7960件で、全体に占める割合は13.8%でした。
放置違反金納付命令とは、運転手がクルマの放置駐車違反をした後、警察に出頭せず反則金も納付しなかった場合に、クルマの持ち主に対して放置違反金の納付を命じる行政処分のことです。
もし仮に放置違反金を納付しないままでいると、最悪の場合、クルマの車検が受けられなくなったり、財産を強制的に差し押さえられたりするおそれがあります。
特に最近は、警察が放置違反金の滞納者に対する徴収を強化していることから、駐車違反をした際には、その点に注意しましょう。
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そのほか、2026年上半期に取り締まり件数が多かった交通違反として、一方通行を逆走するといった「通行禁止違反」のほか、「信号無視」「横断歩行者等妨害等違反」などが続きました。
一時不停止をはじめ、重大な交通事故に発展しやすい交通違反が積極的に取り締まられる傾向にあり、安全運転を徹底することが、交通違反の防止につながるといえるでしょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



























