「えっ…生活のために400件!?」 窓ガラスを“レスキューハンマー”でカチ割る! 連続「車上ねらい」の呆れた手口と今すぐできる“防犯対策”とは
車上ねらいをした上、移動に使うためにクルマを盗んだとして、神奈川県警は住所不定無職の57歳の男を窃盗の疑いで再逮捕しました。男は工具を使って窓ガラスを割るといった典型的な手口で犯行をおこなっていたということです。
ネット上では車内での貴重品管理に言及する声も
車上ねらいをした上、移動に使うために乗用車を盗んだとして、神奈川県警は2026年7月22日、住所不定無職の57歳の男を窃盗容疑で再逮捕したと発表しました。
男は今年4月17日、仲間と共謀し、神奈川県海老名市内にあるコンビニの駐車場に駐車されていた、エンジンがかかったままの乗用車を盗んだ疑いが持たれています。
さらに男が車上ねらいについても供述したため、警察が防犯カメラなどを捜査したところ、3月28日に神奈川県厚木市内の駐車場において車上ねらいをおこなっていたことも判明しました。
防犯カメラ映像には、白いクルマに乗った男が、駐車場に駐車されていた赤いクルマに近づく様子や、男が降車して赤いクルマの助手席の窓ガラスを割り、バッグのようなものを盗み出す状況が映っていました。この事件では、バッグのほか現金約5万円を盗んだということです。
窓ガラスを割る際には、本来緊急時にクルマから脱出するための工具であるガラスクラッシャーやレスキューハンマーなどが使われていました。
男は警察の調べに対し犯行を認め、「神奈川や東京、千葉で400件ほど車上ねらいをやった。仕事がなくて生活が困難になり、駐車場に止まっているクルマを狙い、金目のものを盗んだ。この方法しか思いつかなかった」などと供述しています。
また警察では、男の仲間の一人とみられる61歳の男も窃盗の疑いで逮捕していますが、この男は2025年10月以降に「200件くらい車上ねらいをした」と話しているということです。
警察は犯行グループが盗んだクルマを共用しながら、各地で車上ねらいをおこなっていた可能性もあるとみて、捜査を続けています。

今回の逮捕に関してインターネット上では、「犯罪者が生活するために、真面目に働いて生活している人が被害に遭うなんてひどい」「『生活をするためにこの方法しか』って、なんでそういう発想になるのか理解不能」「ただ働きたくないだけでしょ」など、男の犯行動機について憤りの声が多数寄せられています。
また、「シンプルに疑問なんだけど、なんで人が乗っていないのに車内にそんな現金あるの? クルマから離れるときってカバンごと持って出るもんだと思ってる」「このニュースの犯人はエンジンがかかったクルマを狙っていたフシもあるので、クルマから離れるときは短時間でもエンジン停止+ドアロックはしておきたい」など、車内での貴重品の管理や防犯対策に言及する意見も聞かれました。
警察庁の資料「令和7年の犯罪情勢」によると、2025年における車上ねらいの認知件数は2万2639件であり、2016年の5万9974件から約6割減少しているものの、今なお1日あたり60件以上の犯行がおこなわれている計算です。
警察では「車内に現金、カード類やカバン等の貴重品を放置したままにすると車上ねらいの被害に遭う可能性が高くなります。クルマから離れる時は、短時間であってもドアロックをして、貴重品は必ず持ち出しましょう」と注意を呼びかけています。
そして自動車の盗難に関して、警察庁の統計では2025年中、クルマの鍵が差しっぱなしだったり運転席や周辺に放置されていたりして被害に遭った事例は1416件でした。
たとえ短時間の買い物であっても、車内に鍵を置き、エンジンをかけっぱなしにして離れることがないようにしましょう。
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近年はクルマの鍵をロックしていても、特殊な機器や方法によって短時間で解錠され、クルマを盗まれる事案が相次いでいます。
盗難を防止するためには、クルマにハンドルロックやホイールロックのほか、ドアの開閉・振動を感知して音が鳴るセンサー式の警報装置を設置するなどの対策が有効です。
また主流となっている「CANインベーダー」という手口は、クルマの左前部の配線に特殊な機器をつなぐものであるため、犯人の作業スペースを作らせないようクルマの左側を壁ギリギリに駐車するといった方法も推奨されています。
複数の対策を組み合わせて、自分のクルマを守る意識を持つことが大切です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。










































