メルセデス・ベンツ新型「Aクラス」何が凄いのか? 開発者に聞いてみた
新型Aクラスは先代から全てを刷新し全く新しいモデルとして生まれた
発表会には、ダイムラー社コンパクトカー開発プロジェクトリーダー オリバー ゾルゲ氏が来日し、新型「Aクラス」の特徴について、いくつか伺いました。
――新型Aクラスのエクステリアについて
「新型Aクラスは、全ての面で刷新されたモデルです。エクステリアは、スポーティ、ダイナミック、エモーションで強調されています。この先進的なフロントの設計は、低いボンネットやクロームをあしらったフッラットなLEDヘッドランプなどで心に響く魅力的な外観を表現しています。
リア部分のデザインは、先代モデルより広くなった印象をもちますが、採用したモジュール型2分割リアバンパー内蔵のリフレクターの間隔が広くなったことによる印象です」
――テールゲート、リアの構造について
「リアボディやテールゲートの構造は、長年にわたりEクラスステーションワゴンを作り続けた経験値により、新型「Aクラス」の車体後部2箇所の刷新につながりました。
刷新された2つの場所は、リアフロアの下に配置するCリング(Cピラー)下部と、テールゲート開口部を取り巻くDリングです。この形状によりDリング、低い部分にあるCリングを刷新することでリア部分は、先代に比べ合成も強くなり積載容量も増えフラットなフロアも実現しています」
――新型「Aクラス」車内からの視認性について
「視認性向上のために最新の注意が払われて車体は設計されました。例えば車線の変更や曲がり角、駐車時に対向車や後方車を見落とす可能性がかなり軽減されています。ピラーによる視認性の阻害を先代に比べ10%縮小しました。非常に良い数字が出ているわけですが、Aピラー、Bピラー、Cピラーをスリム化することによってこの数字を達成できました。各ピラーをスリム化できた理由は、新設された車両安全技術センターで初めて開発、設計され、事故調査などで得られたデータから、幾何学形状や材料品質なども開発し、そのことで安全性や静粛性も向上しました」
――Aクラスに搭載された新エンジンについて
「1.4リットル4気筒ガソリンエンジンは、非常に効率も良く先代と比べ重量も削減され、パフォーマンスも向上し、エンジン内のパーツにコーティングを施し摩擦や摩耗などの防止につながり、CO2排出量も15%削減されています」
新型「Aクラス」は、全て新しくデザイン・設計されたメルセデス・ベンツのコンパクトモデルです。他社に新たなインパクトを与えるモデルに成長するのでしょうか。
【了】