日産「“新型高級ミニバン”エルグランド」発売前から“注文殺到”状態に!? 「アルヴェル」からの乗り替えも多発か? 新たな「キングオブミニバン」“復権”に販売店でも注文多数か

日産新型「エルグランド」がついに発売されました。最新情報を販売店に聞いてみました。

グレードによっては今なら年内納車が間に合う可能性も

 2026年5月28日、ついに先行予約がスタートした日産新型「エルグランド」。発売は7月16日から開始しています。
 
 ユーザーから寄せられた反響や最新の納期について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。

 いまや、ファミリー層だけでなく、法人用としてもすっかり定着した感のある国産高級ミニバン。このカテゴリーにおける元祖といえば、1997年5月にデビューした初代エルグランドです。

 押し出しの強い外観と広々かつ豪華な内装、そしてパワフルなエンジンと走りを併せ持った「高級ミニバン」のジャンルを開拓したのです。

 市場でも高い評価を受けたエルグランドは、デビューから5年後の2002年5月に2代目へとフルモデルチェンジを果たします。

 それから5年後の2010年8月に3代目がデビュー。全高を低くしたほか、新たにFF(前輪駆動)ベースとした低重心プラットフォームの採用など、スポーティミニバンとしての特性を強めたのです。マイナーチェンジや一部改良を繰り返し、15年ものあいだ生産・販売されてきました。

 4代目となる新型エルグランドは、2025年2月、日産は経営改革の一環として「国内市場に新型大型ミニバンを投入する」とアナウンスがあり、「ついにエルグランドがフルモデルチェンジするのか」という期待が一気に高まりました。

 そして、その期待は現実のものとなります。

 同年4月には、新型ミニバンが次期エルグランドであることが明言され、さらにはティーザー画像が公開されたのです。

 4代目となる新型エルグランドは、16年ぶりとなるフルモデルチェンジにより、デザインやパワートレイン、安全性能など、すべてが一新されました。

日産「新型エルグランド」発売前の時点で注文殺到
日産「新型エルグランド」発売前の時点で注文殺到

 コンセプトは「The private MAGLEV」。リニアモーターカーをデザインモチーフとし、「時を超えて受け継がれる日本のDNAを具現化した」と日産が主張するデザイン、そして「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を全面に採用しています。

 新型エルグランドの外観は、「アリア」や「ノート」など、日産最新モデルに共通の日本的なモダンさを取り入れたタイムレスジャパニーズフューチャリズムの要素も採用しており、組子をモチーフとしたフロントグリルや日本庭園の「間(ま)」からインスピレーションを受けた面構成とするなど、落ち着いた高級感も演出します。

 内装についても、メーターとインフォテイメントディスプレイを一体化した14.3インチの大型ディスプレイの採用や、木目調パネルと一体化し、つなぎ目のない美しいパネルなどで大幅に近代化。

 さらに、キルティングや木目パネルなどのこだわりの加飾を随所に施し、アンビエントライトや22スピーカーのプレミアムサウンドシステムを搭載するなど、高級ミニバンにふさわしい仕立てとなっています。

 ボディサイズは、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mmと、街中でもライバルのトヨタ「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935-1945mm)以上の存在感を放つことでしょう。

 現時点で、国産高級ミニバンの最高峰ともいえるレクサス「LM」のボディサイズが全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mmです。全長はLMの方が130mm長いものの、全幅では5mm、全高では20mmほど新型エルグランドの方が大きいことが分かります。

 つまり、レクサスLMと並んでも見劣りしないほどの存在感があることを示しています。

 パワートレインには、新しく設計された発電専用1.5リッターエンジンと、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機をまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」で構成された「第3世代e-POWER」のハイブリッドを採用。

 さらに電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の最新バージョンが搭載されるなど、走りの面でも期待が高まります。

 先進運転支援システムにおいては、渋滞時に時速50km以下のスピードでハンズオフした状態の走行が可能な最新の「プロパイロット」に加え、上位モデルには高度支援の「プロパイロット2.0」を搭載。ドライバーの疲労軽減と安全性能を向上しています。

 新型エルグランドの価格(消費税込)は689万7000円から869万8800円です。

 7月の発売に先行する形で予約がスタートした模様の新型エルグランド。

 ディーラーに寄せられている反響について、発売前、予約注文開始後の6月下旬に首都圏にある日産ディーラーに問い合わせてみました。

「『待ちわびていました(待ちくたびれました)』という先代エルグランドのオーナーの方、元オーナーのお客様から相次いでご予約をいただいております。

 昨年のジャパンモビリティショーで実車を見て購入を決めたとおっしゃっていただけるお客様が多く、我々としても嬉しい限りです。

 すでにご注文いただいていらっしゃるお客様が増えつつありますので、ご納期も少しずつ延びてきております。

 グレードにもよりますが、現時点で4〜5ヶ月以降と目安と考えていただければ幸いです」

 他の日産ディーラーにも問い合わせてみました。

「『街中にアルファード&ヴェルファイアがあふれていて、最近はLMも珍しくなくなってきたところにエルグランドがフルモデルチェンジした』ということで、アルファード&ヴェルファイアオーナーのお客様からのお問い合わせ、お乗り換えも増えてきています。

『人とはかぶりたくない』というお客様にとっては、新型エルグランドは非常に関心があるモデルとのことでした。

 こだわり派のお客様にとって、新型エルグランドは『1度は乗っておきたいクルマ』のようです。

 ご納期については、グレードにもよりますが、現時点で4〜5ヶ月かそれ以降を見込んでおります」

 国産高級ミニバンの代名詞といえばアルファードまたは「ヴェルファイア」、さらにはLMを挙げる人が多いでしょう。

 しかし、その源流のひとつとなったのが、日産が誇る高級ミニバンエルグランドなのです。

 アルファード&ヴェルファイアに慣れ親しんだオーナーが、「せっかく新型が発売されたのだから、今回はエルグランドに乗り換える」というケースがあっても不思議ではありません。

 あとはエルグランドがあらゆるニーズにどれだけ応えられるか。その進化が問われようとしています。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。

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