【新車約84万円】“トヨタ・ライズ”サイズの「“ちいさい”SUV」どんなクルマ? 全長4m切りボディに1.2リッター「ターボ」搭載! “6速MT”もあるシトロエン「C3」印国仕様に大注目
シトロエンがインドなど新興国向けに展開するコンパクトSUV「C3」。日本で販売されている新型「C3 HYBRID」とは異なる成り立ちを持ち、現地では上級仕様にあたる「C3 X」も設定されています。手頃な価格に加え、MTやターボも選べるこのクルマ、はたしてどのような中身なのでしょうか。
全長4m切りの“タフ顔”SUVとは
シトロエンがインドをはじめとする新興国のニーズに合わせて展開しているのが、コンパクトSUVの「C3(シースリー)」です。
実はこのモデルは、日本で販売されている新型「C3 HYBRID」とは異なる、インドなど新興国市場を意識したモデルです。同じ車名ながら、現地生産や高いローカル化率を前提に開発されたモデルといえます。
インドのシトロエンにとって、このC3はC-Cubedファミリーの最初のモデルとして位置づけられた重要な一台です。2022年7月にインド市場へ投入され、タタ「パンチ」やルノー「キガー」、日産「マグナイト」などと近いクラスで競う存在となっています。
インド仕様C3は、現地生産や90%超のローカル化率を前提に、インド市場のニーズに合わせて設計されたとされています。
2022年の登場以来、インド市場向けのコンパクトモデルとして展開されてきましたが、2025年8月には上級仕様にあたる「C3 X-Series(C3 X)」を中心に商品強化が図られ、クルーズコントロールやProxi-Senseパッシブエントリー&プッシュスタート、HALO 360度カメラ、LED灯火類など15の新機能が加わりました。
最大の魅力は、シトロエンらしい前衛的なデザインに、タフなSUVテイストを掛け合わせたエクステリアです。フロントは分割式ヘッドランプとグリルを一体化し、中央にシトロエンのロゴを配置。フラットなボンネットや切り立ったフォルム、バンパーやサイドクラッディングのアクセントが、無骨でありながら洒落た雰囲気を生み出しています。

直近のアップデートでは、LED VisionプロジェクターヘッドランプやLEDプロジェクターフォグランプなどを採用し、より精悍な顔つきへと進化しました。
ボディサイズは全長3981mm×全幅1733mm×全高1604mm(ルーフレール装着時)です。日本で人気のトヨタ「ライズ」(全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)に近い全長で、日常の運転でも扱いやすいサイズ感に仕上がっています。
ホイールベースは2540mmで、コンパクトな全長のなかで室内空間も確保しています。最低地上高は180mmで、段差や荒れた路面でも余裕を持ちやすい数値です。
インテリアでは、ダッシュボード中央にワイヤレスのApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応する26cm(10.25インチ)のシトロエン・コネクト・タッチスクリーンを搭載します。
C3 Xでは、7インチデジタルクラスター、クルーズコントロール、Proxi-Senseパッシブエントリー&プッシュスタート、HALO 360度カメラ、オートエアコンなども用意されます。
安全装備も底上げされ、最新仕様では6つのエアバッグやESP(横滑り防止装置)、ABS+EBD、ヒルホールドアシスト、ISOFIXチャイルドシートアンカー、タイヤ空気圧監視システムなどを備えます。
パワートレインは2種類です。1.2リッター直列3気筒自然吸気エンジンは最高出力82馬力/5750rpm、最大トルク115Nm/3750rpmを発生します。1.2リッター直列3気筒ターボエンジンは最高出力110馬力/5500rpmを発生し、6速MT仕様では最大トルク190Nm/1750rpm、6速AT仕様では最大トルク205Nm/1750rpmとなります。
自然吸気には5速MT、ターボには6速MTまたは6速ATが組み合わされます。駆動方式はいずれも前輪駆動です。
そして注目されるのが価格です。シトロエン・インド公式サイトでは、C3の現地ショールーム価格は49万9000ルピー(約84万円 ※2026年7月上旬時点)からと案内されています。
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じつは日本でも、2025年10月に第4世代の新型C3 HYBRIDが発表され、同年11月6日に発売されました。48Vマイルドハイブリッドを搭載するモデルで、価格(消費税込)は「C3 PLUS HYBRID」が339万円、「C3 MAX HYBRID」が364万円と案内されています。
同じC3という名でも、インド仕様はSUVテイストを持つコンパクトモデル、日本仕様は48Vマイルドハイブリッドを搭載するモデルと、その性格は大きく異なります。
現在、インド仕様のC3が日本へ導入される予定はアナウンスされていません。しかしトヨタ・ライズ級の扱いやすいサイズに、個性的なSUV風デザイン、そして約84万円からという価格を考えれば、もし日本で売られれば話題を集めそうな一台といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























