検査員ブチギレ!? 「クルマを直せ!」 シャコタン&爆音の「超・迷惑車オーナー」をその場で検挙! 命令書交付も? 国道を爆走する「身勝手マシン」を抜き打ちチェック 広島
自動車技術総合機構は、中国運輸局や広島県警とともに広島県福山市で実施した特別街頭検査の内容を公開しました。4台の車両が不正改造車と判断され、整備命令書が交付されています。
4台の不正改造車に「クルマを直せ」命令
自動車技術総合機構は2026年7月14日、広島県内で実施した特別街頭検査の内容を公表しました。不正改造車4台に整備命令を交付したといいます。
一体何があったのでしょうか。
公道を走行するクルマやバイクには、一定の安全・環境基準を定めた「保安基準(道路運送車両の保安基準)」があり、これを遵守しなければなりません。車検ではこの保安基準に適合しているかをチェックし、クリアすれば公道走行することができます。
いっぽうで、装置の取り付けや取り外し、改造などを行ったことで保安基準に適合しなくなった場合、「不正改造車」という扱いになり、公道走行はできません。
例えば、マフラー(消音装置)は、基準外の競技用品を装着したり、マフラーそのものを外すと大きな排気音を発生させ、近隣に多大な迷惑をおよぼします。運転者自身にとっても、クラクションや緊急車両の音などが聞こえにくくなり、非常に危険です。
また、足回りのサスペンションスプリングを切断したり、短くすると、保安基準で定められた最低地上高9cmを切る、いわゆる「シャコタン(車高短)」状態になります。
走行中に腹下を擦って道路設備を破壊したり、車体と接触して火花が散り、火災に至るリスクや、クルマが壊れたり、段差で立ち往生して走行不能になり、ほかの交通の迷惑になる可能性があります。
車体幅を超える競技用のウイングや出っ歯のようなスポイラー、竹ヤリのようなマフラー、フェンダーからはみ出たタイヤ(ハミタイ)は、走行中に外れて事故の原因になるほか、歩行者などに当たり、傷害を与える可能性があります。
ほかにもライトの色や光り方を変えたり、窓に濃いスモークフィルムを貼ること、荷台部分を嵩上げして過積載できるようにすることも、保安基準適用外の不正改造にあたります。
もちろん、保安基準を満足する改造を行ううえでは全く問題ありませんが、上記のような改造を行うと、道路を共用するほかの交通や周辺道路の住民に苦痛を与えることになり、固く禁じられています。
しかし、不正改造は依然として減っておらず、なかには「暴走族」(珍走団とも)や「旧車會」、「ドリフト族」「走り屋」「ルーレット族」「環状族」などのように、不正改造車に乗る連中がグループをなして群れて行動することが多く、集団での迷惑行為に発展することも少なくありません。
夜に高速のSA/PAや道の駅などに集結して、空ぶかしやドリフトなどの暴走行為を行うといった迷惑行為はしばしば発生しており、広島県内では東広島市の道の駅「西条のん太の酒蔵」では開業わずか5ヶ月で、不正改造車の“たまり場”になり、対策を講じることを強いられています。

そうしたなか、国土交通省では毎年6月を「不正改造車の強化取り締まり月間」と定め、各地で警察や運輸支局、自動車技術総合機構などと連携し、特別街頭検査(検問)を実施しています。
今回、自動車技術総合機構は7月11日の18時30分から22時にかけ、広島県福山市内の国道182号で検問を実施。不正改造の嫌疑がかけられた計9台に対し、不正改造がないかを調べました。
このうち4台のクルマで、最低地上高不足(シャコタン)、騒音基準を満たさないマフラーの取り付け(爆音マフラー)等が確認されたといい、その場で検挙されました。
検問では、シャコタンの黒いセダンのほか、イエローのスポーツカーが検査を受けている様子が確認できます。
検挙された4台の使用者には、「すぐにクルマを直して見せに来い」という内容の「整備命令書」が交付されます。
クルマの使用者は15日以内に保安基準に適合するように修理したうえで、最寄りの陸運局などに持ち込んで検査を受ける必要があります。
※ ※ ※
広島県内では、道の駅「西条のん太の酒蔵」や道の駅「スパ羅漢」のほか、広島市西区の「広島観音マリーナ」、国道2号線 西広島バイパスの佐方SAなどが、主な不正改造車の集結スポットになっています。
いずれのエリアでも管轄の警察署が検問などを実施し、不正改造車の徹底した排除活動が続けられています。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。





































































