ホンダ超軽量「2ドア・クーペ」は“リッター40km”走れる! 地を這う「ワイド&ロー」ボディで“爽快ドライブ”が楽しい! 車重わずか700kgの「流麗クーペ」IMASに再注目!
急速に進む“電動化”によって、同時に“重量化”も進む傾向にある現代のクルマ。「軽快な走り」というクルマ本来の魅力を実現するべく、独自のアプローチを提示したホンダの意欲作「IMAS」を紹介します。
リッター“40km”走れる! ホンダ超軽量「2ドア・クーペ」
近年、世界の自動車業界ではハイブリッド車や電気自動車へのシフトが加速しています。
しかし、その一方で大容量バッテリーの搭載や安全装備の充実などによって車両の重量は増加傾向にあり、「軽快な走り」というクルマ本来の魅力との両立が難しい面もあります。
そうした現代の悩みを、今から20年以上も前に独自の手法によって解決しようとしたクルマが存在しました。
それこそが、2003年の「東京モーターショー」で世界初公開され、多くのクルマ好きの記憶に残ったホンダ「IMAS(アイエムエーエス)」です。
このモデルの開発の根底に据えられたテーマは、「風と一体になって走る自転車感覚の爽快感」でした。
その言葉が示す通り、IMASの外観は一般的な自動車というよりも、無駄を極限まで削ぎ落とした「ロードバイク」のような機能美に溢れています。

車体には航空機やレーシングカーにも用いられる高価なカーボン素材が惜しみなく採用され、全長をコンパクトにまとめながらも、地を這うようなワイド&ローのプロポーションを構築していました。
そして最大の特徴は、風の流れを徹底的に計算し尽くしたエアロダイナミクスにあります。
フロントからリアへと滑らかに繋がるワンモーションシルエットや、車体後部の気流を整える透過型のリアスポイラーなどを組み合わせることで、空気抵抗係数(Cd値)は当時の市販車では考えられなかった0.20という驚異的な数値を叩き出しました。
この圧倒的な空力性能に加えて、カーボンボディによる徹底的な軽量化の恩恵は計り知れません。
車両重量はなんとわずか700kgに抑えられており、現代の一般的な軽自動車よりもはるかに軽い数値となっています。
この超軽量な車体に、当時ラインナップしていた「インサイト」などで培われたホンダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせることで、リッターあたり40kmという、最新のエコカーをも凌駕する燃費性能を実現していました。
環境に優しいエコカーでありながら、アクセルを踏み込めば羽のように軽い車体が鋭く加速し、ドライバーの意のままに軽快に操ることができる――。まさに相反する要素を高次元で成立させていたのです。
またIMASは外装だけでなく、2人乗りのキャビン空間にも自転車のモチーフが巧みに取り入れられています。
インテリアはスポーツバイクのフレームがむき出しになったかのような、精巧かつメカニカルなデザインでまとめられており、余計な装飾を排したストイックな空間が広がっていました。
運転席に座ると、ドライバーはまるで自らの身体能力が拡張されたかのような、機械との強い一体感を得られるように設計されていました。
結果としてIMASがそのままの姿で市販化されることはありませんでしたが、環境負荷の低減と運転する歓びを両立させるというその確固たる哲学は、のちに登場する「CR-Z」などのハイブリッドスポーツカーへと確実に受け継がれていきました。
重厚長大化が進む現代の自動車市場において、軽さと空力を最大の武器にして効率を極めようとしたIMASのアプローチは、決して過去の遺物ではありません。
むしろ、これからの未来のモビリティのあるべき姿を指し示す重要なヒントとして、今こそ再評価されるべき存在と言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。
















































