“590馬力”の3L「V6」搭載! 全長4.9m級の新型「“4人乗り”クーペ」発表! 顔面刷新でシャーク顔に進化! 「1200馬力」の高性能モデルもあるマセラティ「グラントゥーリズモ」伊国で登場
マセラティは2026年6月、改良新型「グラントゥーリズモ」をイタリアで発表しました。強化されたV6ツインターボから、高性能なBEV仕様までをラインナップし、名門の100周年を飾るにふさわしい新世代のグランドツアラーへと進化しています。
名門の象徴たるGTクーペがさらなる高みへ
マセラティは2026年6月18日(現地時間)、改良新型「グラントゥーリズモ(GranTurismo)」をイタリアで発表しました。
グラントゥーリズモに加え、オープンモデルの「グランカブリオ(GranCabrio)」、SUVの「グレカーレ(Grecale)」も同時に刷新。今回の大幅なアップデートは、ブランドの象徴であるトライデント(三叉の鉾)のロゴ誕生100周年の節目に行われたものです。
マセラティはこれら新世代レンジを、高級セグメントでのブランドのポジションを強化する戦略的アップデートと位置づけています。
グラントゥーリズモは、2007年に登場し、2022年に現行型へと刷新された、マセラティを象徴するグランドツアラーです。往年のグラントゥーリズモの系譜を受け継ぎ、デザインや走行ダイナミクス、車内で感じる質感を磨いてきたモデルです。
2ドアクーペならではの純粋さを体現するモデルで、姉妹車のグランカブリオは同じDNAをオープンエアの体験へと昇華させています。今回はデザイン、インテリア、パワートレインが刷新されました。
ボディサイズ(トロフェオ値)は、全長4976mm×全幅1957mm×全高1358mm、ホイールベースは2929mmで、4人乗り仕様となっています。
最大のトピックはエクステリアの刷新です。フロントバンパーとグリルを新設計し、より際立つ“シャークノーズ”アーキテクチャーを採用。低く構えたGTクーペのプロポーションを保ち、フロントの空力処理まで見直しています。
このデザイン言語は、サーキット専用の「MCXtrema(エムシー エクストレーマ)」で試み、公道仕様の「GT2 Stradale(ジーティーツー ストラダーレ)」へ展開、「MCPURA(エムシー ピュラ)」で洗練されたものです。今回、グラントゥーリズモとグランカブリオに適用されました。
フロントまわりには、スリット入りエアインテーク、CFD解析で開発した外側のエアカーテン、フロントダウンフォースを高めるセンタースプリッターを採用。リアは新たにクリアレンズのテールランプとしています。

新形状のステアリングホイールは、上下をフラットにしたジオメトリーとダークサテン仕上げのアルミスポークを採用。パンチングレザー仕様と、アルカンターラを用いるスポーツ仕様(トロフェオとフォルゴーレに標準)が選べます。
八角形のメタルベゼルを持つ「マセラティ デジタルクロック」、立体的なメタル製コントロールの新PRNDセレクターも採用。ディスプレイのグラフィックも刷新し、脇見・眠気を検知するモニタリングシステムを初搭載しました。
また、内装のレザーにはLWG認証を受けたサプライヤー由来のものが用いられ、純正アクセサリーも各モデルに合わせて用意されます。
パワートレインでは、引き続き3リッターV型6気筒ツインターボ「ネットゥーノ(Nettuno)」を搭載。最高峰の「トロフェオ」はキャリブレーションの見直しにより、最高出力を従来比40ps増の590psへ高め、最大トルク650Nm、最高速320km/h超を実現します。
ネットゥーノには490psと590psの2仕様が設定され、590ps仕様では197ps/リッターという同セグメント最高水準の比出力をうたいます。これに合わせて8速ATも再調整されました。
走行面では、荒れた路面などに対応する新ドライブモード「カントリー」を490ps仕様とフォルゴーレに追加。120km/hまでの走行時に車高を20mm引き上げます。
そしてBEV(バッテリーEV)モデルの「フォルゴーレ」は、前1基・後ろ2基の3モーターと800Vシステムを採用し、システム全体で1200ps超、連続出力は760psを発揮します。トルクベクタリングを備え、マセラティの電動化時代を牽引する存在です。
グラントゥーリズモ フォルゴーレの最高速は325km/hに達します。92.5kWhのバッテリー容量は維持しつつ、新たなエネルギーマネジメントの導入などにより、航続距離は従来比で約86km延長され、540km超を実現しました。
さらに、前輪側のシャフトを物理的に切り離して後輪駆動へ移す「AWDディスコネクト」を標準装備。約0.5秒で駆動方式を切り替えることで、電費向上と航続延長に貢献します。
なお、新型グラントゥーリズモはイタリア・モデナで開発・生産されます。価格は公表されていません。発売時期については、マセラティが今後、国際市場での商業展開を進めると説明しています。
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新型グラントゥーリズモは、より精悍なシャークノーズの新フロント、最高590psのV6ネットゥーノ、航続を540km超へ伸ばした760psのフォルゴーレを得て、トライデントロゴ誕生100周年の節目に登場しました。進化したイタリアン グランドツアラーとして、世界へ展開されていきます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。


















