“5年ぶり復活”な新型「“3列8人乗り”ミニバン」発表! 初の「対面シート」&お洒落“2トーン”採用! “245馬力&四駆”モデルもあるVWの新たな「カラベル」英国で登場
フォルクスワーゲン商用車の英国法人が、「マルチバン」に代えて「カラベル」の名を復活させると発表しました。MPV=マルチ・パーパス・ビークル(日本ではミニバン)の新型カラベルは、どう進化したのでしょうか。
英国で「カラベル」復活!
フォルクスワーゲン商用車の英国法人は2026年6月11日(現地時間)、MPV=マルチ・パーパス・ビークル(日本ではミニバン)の「カラベル(Caravelle)」と、キャンピング仕様の「カリフォルニア(California)」の改良を発表しました。
あわせて、これまで英国で「マルチバン(Multivan)」として販売されてきた多人数乗用モデルに、由緒あるカラベルの名を復活させることも明らかにしています。
カラベルとカリフォルニアは長年にわたり高い支持を集めてきたモデルで、今回、フロントエンドやコックピットなどが大きく刷新されました。
カラベルの名は1979年の「T3(T25とも呼ばれる)」が初めて冠し、乗用に特化して7人乗りシートアレンジを導入した歴史を持ちます。
英国市場では、2021年登場のマルチバンがカラベルの後継でしたが、今回、名称の人気と伝統を踏まえ、マルチバンに代わってカラベルの名が再び英国のラインナップに戻されます。
フォルクスワーゲン商用車英国法人のマネージングディレクター、デイビッド・ハンナ氏は、この名前がプレミアムな多人数乗用車として英国に深く根付いていると説明しています。

外観でとくに変わったのはフロント周りです。LEDヘッドライトは従来より大型化され、左右はガラスで覆われた横一文字のストリップで結ばれ、上級グレードではこの部分が発光します。
ヘッドライト下のバンパーも新設計となり、吸気口をバンパー側へ組み込み、下部に2つの横型エアインテークと車体色のパネル、両端に縦型エアカーテンを配します。
ボディカラーも刷新され、新しい2トーンとして「キャンディホワイト/グレーブラウンメタリック」などを設定。カラベルとカリフォルニアでは初めて「インジウムグレー」のマット塗装も用意されます。
ホイールは17/18/19インチのアルミのうち5種類が再デザインされ、従来の16インチは廃止。ベースモデルには新しい17インチのスチールホイールが採用されます。
インテリアも一新され、12.9インチの新インフォテインメントとデジタルコックピットを組み合わせた新コックピットを採用。BEV(バッテリー式電気自動車)の「ID. Buzz」に通じるレイアウトとされます。
ディスプレイは大型化され、対角32.8cm(12.9インチ)に。新しいメニュー構造とグラフィックを備え、その下に空調やオーディオ用の発光式タッチスライダーが配されます。
デジタルコックピットは3種類の表示を選べ、ステアリングの「View」ボタンで瞬時に切り替え可能。ID. Buzz同様、ATのセレクターはステアリングコラム右側へ移され、全車にDSG(デュアルクラッチトランスミッション)を搭載します。
快適装備では、標準装備のワイヤレス充電が5Wから25Wに、USB-Cポートが45Wから60Wへと強化。助手席にもメモリーとマッサージ機能が初採用され、オプションのAGRエルゴコンフォートシートに対応します。
シートアレンジも見直され、8人乗りモデル(2+3+3)では、後席で3人ずつが向かい合って座る対面(ビザビ)配置が初めて選べるようになりました。
安全面では、最新世代の運転支援システム「トラベルアシスト」を採用。信号機の自動認識を初めて実現したほか、高速道路での車線変更アシストにも対応します。
ドライバーが体調不良に陥った際に、車両を段階的に路肩や最外側車線へと導いて停止させる「エマージェンシーアシスト」も、トラベルアシストに引き続き統合されています。
パワートレインの目玉は、PHEV(プラグインハイブリッド)の「eHybrid 4MOTION」です。2025年に投入されたこの4輪駆動は、システム最高出力180kW(245ps)と19.7kWhのリチウムイオン電池を備えます。
このほかカラベルとカリフォルニアはいずれも、前輪駆動の110kW(150ps)ディーゼル(TDI)と、150kW(204ps)ガソリン(TSI)も選べます。新型カラベルにはボディ長違いの2種類が用意され、カリフォルニアは長いほうがベースとなります。
また、eHybrid 4MOTION用の電動停車時エアコンも刷新され、最大8時間の連続稼働が可能に。充電・駐車・キャンプ時に車内を電動で冷暖房・換気できます。
グレードはカラベルが「トレンド」「ライフ」「スタイル」、カリフォルニアが「ビーチ」「コースト」「オーシャン」。特別仕様として、特に充実した装備をまとう「ジェネレーション(Generation)」も加わります。
新型カラベルは、発表の翌週に英国で導入される予定です。なお、今回の発表では価格は発表されていません。
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英国でカラベルの名を復活させ、内外装と運転支援を大きく刷新したVWバス。信号認識対応の最新トラベルアシストや245psのPHEVに加え、前輪駆動のディーゼルやガソリン、特別仕様「ジェネレーション」も選べる構成です。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。














