全長3.4m! 軽より“ちょっと大きい”スバル「7人乗りミニバン」がスゴイ! 新型「アセント」日本導入で思い出す“伝説の3列シート車”! 斬新シートアレンジが魅力の「ドミンゴ」とは!
大型3列シートSUV「アセント」の日本導入を検討していると発表したスバル。同社の「3列シート車」の歴史を振り返ると、現代のクルマでは考えられない驚異的なパッケージングの“名車”も存在しました。
全長3.4m! 軽より“ちょっと大きい”スバル「7人乗りミニバン」!
スバルは2026年6月6日、北米市場をメインに展開している大型SUV「アセント」について、日本国内への導入を検討していると発表しました。
この新型アセントは、スバルのラインナップにおいて最大級のボディサイズを誇り、多人数乗車が可能な3列シートを備えているのが最大の特徴。
日本国内におけるスバルの現行ラインナップには、かつての「エクシーガ クロスオーバー7」が2018年に販売終了となって以降、3列シート車が存在しない状態が続いていました。
そのため、多人数で移動できるスバル車を求めるユーザーにとって、今回のアセント日本導入に向けた動きは、大きな期待を抱かせるニュースとして注目を集めています。
そんな「スバルの3列シート車」と聞くと、先述のように近年のモデルである「エクシーガ」シリーズを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、さらに時計の針を巻き戻すと、現代のクルマでは考えられないような驚異的なパッケージングを実現した“名車”も存在しました。
それが、1983年に誕生したコンパクトなワンボックスワゴン「ドミンゴ」です。
アセントが全長5mに迫る大型ボディであるのに対し、当時のドミンゴは極限まで小さな車体で7人乗車を可能にした、まさにスバルらしい独創的なアイデアが詰まったモデルでした。

初代ドミンゴは、軽商用バンとして高い評価を得ていた「サンバー」の車体をベースに開発されました。
軽自動車サイズの骨格を活用しながらも、前後バンパーを大型化し、動力源として排気量1リッターの直列3気筒エンジンをリアに搭載した小型乗用車(登録車)という位置づけです。
ボディサイズは3425mm×全幅1430mm×全高1870mm(2WDモデル)という、現在の軽自動車規格と比べても非常にコンパクトなものでしたが、その限られた空間の中にしっかりと3列のシートを配置し、7名の乗車定員を確保していました。
またドミンゴは小さなボディで多人数乗車を実現しただけでなく、車内の使い勝手も極めて優秀でした。
特筆すべきは、多彩なシートアレンジ機能です。
フロントシートを回転させて2列目と対面させることができる「回転対座シート」や、シートをすべて倒して広大なフラットスペースを作り出す機能など、レジャーから日常の買い物まで幅広い用途に対応する工夫が凝らされていました。
さらに、スバルが長年培ってきた4WD(四輪駆動)システムが組み合わされており、悪路走破性にも優れていたため、休日に家族や友人とアウトドアへ出かけるための実用的なクルマとして、確かな支持を獲得しました。
その後、1994年にはベースとなるサンバーのフルモデルチェンジに伴い、ドミンゴも2代目へと進化を遂げます。
排気量を1.2リッターに拡大して動力性能にゆとりを持たせるとともに、滑らかな変速が可能なECVT(電子制御無段変速機)を採用するなど、乗用車としての洗練度を高めました。
また、キャンピングカーのベース車両としても重宝され、屋根が持ち上がるポップアップルーフを備えた「アラジン」という特装車も販売されています。
しかし、1990年代後半になると、衝突安全基準の厳格化という時代の波が押し寄せます。
小さな車体で乗員を守る空間を確保することが難しくなったことに加え、乗用車ベースの広々としたミニバンが市場の主流になり始めたことも影響し、1998年をもってドミンゴはその歴史に幕を下ろすこととなりました。
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このように、小さなボディに最大限のユーティリティを詰め込み、日本の狭い道路事情にも見事にマッチしていたドミンゴ。
その設計思想は、豪華さを兼ね備えた現代の大型車とは異なる、独自の価値を持っていました。
今回、日本導入が検討されている新型アセントは、ドミンゴとは対極にある巨大でパワフルな3列シート車ですが、乗る人すべてに実用的で快適な移動空間を提供するというスバルの根底にある想いは共通しています。
かつて日本の家族を乗せて走った小さなワゴン車の歴史を振り返りつつ、スバルの新たなフラッグシップSUVが日本の道を走る日を待ち望むのも、クルマ選びの楽しみの一つと言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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