ボルボ新型「V60」は2種類のPHEVを新設定 今後は脱ディーゼルと電動化へ向けて舵をきると表明
ボルボ・カー・ジャパンは、ミドルサイズのステーションワゴン「V60」の新型モデルを9月25日に発表し、同日に発売開始しました。パワートレインは、ガソリン仕様と2種類のPHEV仕様を設定しています。
日本でのボルボ販売主力モデルとなる「V60」
ボルボは、ミドルサイズのステーションワゴン「V60」を全面改良し、2018年9月25日より発売しました。
デザイン面は、新世代ボルボのアイコンとなっているT字型のLEDヘッドライト(北欧神話に登場するハンマーがモチーフ)や、流木をイメージしたインテリアパネルなど、デザイン大国の北欧・スウェーデンの自動車メーカーらしい洗練されたものになっています。また、日本の道路事情も考慮し、先代モデルより-15mmとなる全幅1850mmにサイズ変更されています。
パワートレインは2リッターガソリンターボエンジンの他、出力の異なる2種類のPHEV(プラグインハイブリッド)を設定しています。先進安全・運転支援技術では『シティセーフティ』(衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム)に「対向車対応機能」を新たに搭載し、合計16種類以上のボルボ先進安全機能「インテリセーフ」を標準装備しています。
また、今後のパワートレイン戦略について、ボルボ・カー・ジャパン株式会社の木村隆之社長は、「今回の新型『V60』からはディーゼルエンジンを設定しない方針にしました。『V60』より小さなクルマはこれからディーゼルエンジンをなくしていきます。一方で、ミドルSUV『XC60』や『90シリーズ』など大きく重い車種については、ガソリンエンジンを載せると燃費が悪くなるため、これからもディーゼルエンジンを継続していきます」と話します。
今回の新型「V60」をかわきりに「将来の電動化をさらに急ぐ方針」だとしています。この背景について前出の木村社長は、「アメリカ、中国、ヨーロッパの3大市場のなかで、とくにアメリカと中国ではディーゼルエンジンを搭載した普通車の市場がほとんどありません。
唯一、ヨーロッパが一番大きな市場になっています。それでも、2011年のピーク時では半数以上の56%がディーゼルエンジンを搭載していましたが、直近の2018年4月から6月では37%まで落ち込んでいるという結果です。日本ではディーゼルエンジンの縮小はまだありませんが、この先のモデルライフやオーナー様の価値やバリューを守るためにも「V60」には設定しません」と話します。
新型「V60」の価格(消費税込)は、ガソリンエンジン仕様が499万円から、PHEV仕様が749万円からとなります。
また、輸入車では唯一となる「走行距離無制限の新車5年保証」も採用し、より安心感を高めたボルボライフを楽しむことができます。
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