ヤマハが「バイクレンタル」を開始 国内メーカー初のレンタルビジネスに挑む背景とは
ヤマハはメーカー初の試みとして、2018年10月1日よりヤマハ製バイク取扱店でバイクレンタルサービスを開始します。
国内メーカーとしては初の試みとなる「ヤマハ・バイクレンタル」開始
ヤマハは、2018年10月1日(月)より国内メーカーとしては初の試みとなるバイクレンタルサービスを開始すると発表しました。バイクレンタルサービスが利用可能な店舗は、開始時点で北は宮城県、南は福岡県までの15店舗となります。
レンタルバイクは以前から全国各地で行われており、レンタル事業に国内主要バイクメーカーが参入する事は初の試みです。レンタルバイクサービスを開始する理由や経緯などについて、ヤマハ発動機の広報担当者にお話を伺いました。
――サービスを開始する理由について教えて下さい。
国内における新車購入者は、40代以上の中高年層が中心で、少子高齢化や趣味の多様化などに影響をされています。
二輪免許を取得後に運転技量への不安、維持費の捻出、駐車スペースの確保等の理由から二輪免許保有者のじつに7割がバイク未保有という調査結果も出ています(ヤマハ発動機調べ)。
このようなお客様はバイクに乗りたくても、継続的に保有することが難しい時期や環境にあり、バイクに乗ることをあきらめ、やがてはバイクから完全に離れてしまいます。
バイクに乗り始めたお客様には、長きに渡りバイクライフを楽しんでいただきたいとヤマハは考えます。そうしたお客様にもバイクを楽しめる機会と環境を提供し、バイクを利用する需要の創出、さらには二輪市場の活性化にも繋げていきたい。そう考え、ヤマハがレンタル事業へ本格参入致しました。
――貸出可能な車種やレンタル料金について教えて下さい。
初期配備車両は、XSR700、MT-07、MT-03、YZF-R25 ABS、Tricity125を中心に配備します(店舗によって配備車両が異なります)。
弊社の調査では、レンタルされる車両の傾向として、大型免許証の所有に関わらず250~400ccの操作性の良い車両が選択されています。こちらをもとに、ヤマハ車の中からお客様の利便性が高い車両を中心にラインナップし配備しています。今後も、お客様が利用し易い車両を中心に追加配備を行ないます。
また、126cc以上のモデルは、全車にETCを標準装備しています。各車両には、キャリアやリアボックス等のツーリングに便利なアクセサリーを装着したモデルも準備しております。車両だけでなくヘルメットやライディングジャケット、グローブ等も貸出し可能なので、手ぶらでも来店してもレンタル可能です。
――実際に借りるまでの手順を教えて下さい。
以下の手順でレンタルが可能です。
1.ヤマハWebサイトより会員登録(年会費等は掛かりません)
2.レンタル希望日、車両、貸出店舗を選択し、予約(出発予定日の最長3ヶ月前から、最短2日前正午までの期間で予約可能。予約完了通知、出発日前にリマインダーメールが届きます)
3.貸出店舗へご来店頂き出発手続きの後、出発(貸出に伴う決済はクレジットカードのみ)
4.ご利用後、予約した返却時間で返却