ヤマハが「バイクレンタル」を開始 国内メーカー初のレンタルビジネスに挑む背景とは
保険や補償を充実し、安心感を徹底追及
――どのようなターゲット層を想定していますか?
中高年の方(40代以上)や過去にバイクの所有経験があり、現在保有出来ない事情(駐輪場、家族からの反対等)を持たれている方、年に数回バイク仲間とツーリングを楽しみたい方や若年層(10代から30代)と幅広い層をターゲットとしています。
同様に、免許を取得したが保有出来ない方や、保有出来ない事情を持たれている方となっています。
――リターンライダーや久しぶりにバイクに乗るユーザーへはどのように対処しますか?
久しぶりにバイクに乗るお客様にとって最も不安に感じることは、転倒によるトラブルです。ヤマハ・バイクレンタルでは、お客様が起因となる車両修理発生時に、予め修理費用負担上限金額設定として免責金額を設定しています。
さらには、修理費用の免責金額設定を免除出来る追加オプション(有料)を設定しておりますので、もしもの時でも安心です(追加オプションで免除されるのは、修理費用のみです。営業補償、対物賠償保険免責金額は対象外となります)。
――保険などのサポート状況について教えて下さい。
全車両、任意保険加入済みですので万が一の際でも安心です(リターンライダーへの対応で前述の通り、修理免責金額の設定と、免責金額免除のオプションもサポートメニューのひとつです)。また、126cc以上の車両については距離無制限ロードサービスも付帯してます。
――最後に、今後の展開について教えて下さい。
2020年末には70店舗規模に拡大を目指します(YSP[ヤマハバイク専門ディーラー]のみの展開ではありません)。店舗展開としては二輪販売店のみでなく、お客様のアクセスやニーズに応じた店舗展開に取り組みたいと考えています。
例えばお客様が最も利用し易い駅や空港の近くなどがあげられます。こういった店舗では観光地の需要にも対応していきたいです。再利用し易い環境整備として、利用頻度が高いお客様には継続利用しやすい料金プランの提供も検討中です。
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ヤマハでは、「安全に乗り続けていただくために」の社会的責任を果たすため、ヤマハライディングアカデミー(主に初心者やリターンライダーなどを対象とした基本を学べるライディングレッスン)を開催しています。
運転に自信のないユーザーやリターンライダーは、レンタルの前に受講してみるのもいいかもしれません。
【了】