追越すための車線「追越車線」何キロ走り続けると違反? 実は煽られる原因にも

追越しが終わって追越車線を走り続けて良いのは何キロまで?

 走行車線に戻れる状況でありながら追越車線を特別な事情なく走り続けることは「車両通行帯違反」となるわけですが、では、どれくらいの距離を走り続けると違反となるのでしょうか?

中央道の3車線区間。一番右側が追越車線となっている

 筆者(加藤久美子)が運転免許を取得したころの遠い記憶では、教習所で「追越車線を走り続けても違反とならないのは2km以内」と教わったような気がします。しかし2年前、筆者が新東名の追越車線を走っていてパトカーに停められた際には、なんと、1.5kmで車両通行帯違反となりました。それは追越しが終わって、走行車線も空いてきて、そろそろ走行車線に戻ろうとしているときでした。

 まさかスピードが出すぎていた? 思っていたのですが…予想外の「車両通行帯違反」で切符を切られてしまいました。その時は良く確認しなかったのですが、あとで青切符を見ると、しっかり「1.5km」と書いてあり、あれ? と思ったのです。

 気になったので後日、最寄りの警察署に電話をして確認してみました。当然「2km以下」という答が返ってくると思ったのですが、

――特別な事情がない場合で、追越車線を走り続けて良いのは何キロまででしょうか?

 特に距離は決まっていません。通行帯違反で取り締まりを行う際は、「追越車線を走る車がどのような状況で走っているか」「走行車線はどんな状況か」「後続車の進路を塞ぐような走行をしていないか」ということも関わってくるので、一概に●km以上ならダメで、●km以下なら良いということではないです。

――教習所で「2km以下」と習った記憶があるのですが?

 それは、おおむね2kmということであって、明確に決まっているわけではありません。周囲の交通状況によっては、1.5kmで取り締まることもあります。追越しを終えて余裕をもって安全に走行車線に戻れるのに、追越車線を走り続けているクルマは取り締まりの対象となります。

※ ※ ※

 確かに道交法には追越し後に追越車線を走り続けて良い距離までは明記されていません。そこで、横浜市内、東京都内の自動車教習所3か所に、教習所ではこの件について現在どのように教えているのかを聞いてみました。

 返ってきた答えは3校とも「2km以下」と一致しました。もちろん「2km以下」なので、1kmでも1.5kmでも違反になる可能性はあるということでしょうか。

 ちなみに、追越車線を走り続ける車を取り締まる「通行帯違反」は、高速道路では速度違反の次に多い違反です。しかし、近年は取り締まりが強化されて、平成25年では約8万5000件以上あったのが、平成29年では約6万1300件にまで減少しています。それでも、速度違反(71.4%)に次いで2番目に多い違反(11.7%)であることには違いありません。

 追越しを終えたら距離に関係なく、すみやかに走行車線に戻ることを徹底させた方がよさそうです。

【了】

【画像】追越車線を走行し続け、切られてしまった通行帯違反切符

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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