新車なのか中古車なのか「登録済み未使用車」はどんなクルマか 新車よりも安い理由
クルマを購入する際、一般的には「新車」か「中古車」で大きく別れます。しかし、「登録済み未使用車」というオトクな存在もあるようです。
登録済み未使用車とはどんなクルマ?
クルマを購入しようと思ったとき、車種選びのほかにも新車、中古車などさまざまな購入方法も迷うところです。ピカピカのクルマを安心して乗りたいと思えば新車ですが、予算の点で厳しくなることも現実問題として存在します。
ネット上で安くクルマを買う方法を検索してみると「登録済み未使用車は安い」という話がでてきます。どのくらい安いのか、本当にオトクなのか調べてみました。
登録済みなのに未使用という一見矛盾している言葉ですが、「登録済み未使用車」とは一体どんな存在なのか。なぜ、安く購入できるのかなど、登録済み未使用車の取り扱い業者にお話を聞きました。
店舗に展示してあった、日産「ノート」はメーカー希望小売価格が約142万円のところが99.8万円のプライスタグが付いており、実際に安いことに間違いはないようです。
──「登録済み未使用車」とは、どんな車か教えてください。
言葉の通り、登録してあって誰も乗っていない車のことです。よく「展示や試乗に使った車でしょう」と言われることがありますが、そうではなく、新車同様に誰も使っていない車のことを指します。
──「登録してある」とはどういうことでしょうか。
国内で車に乗るためには、運輸支局でクルマを登録してナンバープレートを発行してもらう必要があります。これがないと公道を走ることができません。新車の場合、購入したオーナーの名義で登録しますが、登録済み未使用車の場合、まずは販売業者の名前で登録を行ないます。売り場に並ぶ時には登録が済んでいるので「登録済み」となるわけです。
──登録が済んでいるというだけで、何故安くなるのでしょうか。
車の販売業者は、ディーラーから車を大量に購入します。ディーラー側にとっては“年間を通して大量に購入してくれる顧客”ですから、車そのものを安く仕入れることができるのです。